こんにちは。四谷学院の生田です。
お子さんの宿題を見ていると、
「また、こんなに雑に書いて・・・」
と気になってしまうこと、ありますよね。
特に、小学校中学年以降になると、習う漢字の量も増えるうえ難しい字も多くなるので、
「もっとていねいに書きなさい!」
と口をすっぱくして言っているというお母様・お父様も少なくないでしょう。
今回は、字をきれいに書けるようになるために必要なことを考えてみましょう。
漢字を覚えるのが苦手な子へのアプローチについては、漢字が書けない発達障害・学習障害の子への指導法もご参照ください。
漢字練習は、何回がベスト?
「漢字の練習」といえば、何度も同じ漢字をくり返す反復練習が一般的です。
私も以前、1字につき12回練習させるタイプの漢字ドリルをみたことがあります。それに取り組んでいた女の子は・・・1字書き終えるたびに「つかれた」と言って、手をグーパーさせていました。
それが12文字もあるんですから・・・疲れますし、長くかかります。
「おわった!」という達成感は味わえるかもしれませんが、肝心の「字」の方はどうでしょうか?
そもそも書くこと自体の負荷が高すぎるので、漢字の意味や読み方、書き順やつくりまで意識が回らなくなってしまうんです。
練習回数は、「漢字の正しい形や筆順を覚える」という本来の目的を念頭にして、無理のない範囲に収めましょう。
理想的な字に触れる
一昔前、小学校高学年くらいでしょうか?おもに女の子たちの間で、「かわいい字」が流行しました。
↓
「私もあんな字を書きたいな」
↓
熱心に練習する
・・・珍現象かもしれませんが、基本の考え方は「美文字」も同じです。
理想とする字を書けるようになるためには、まず理想的な字に触れるということが必要なわけです。
「きれいな字だなあ~」→「私もこんな風に書けると素敵だな」→「どうしたら書けるだろうか?」→練習へ
きれいな字を書けるようになるためには、きれいな字を見る、書き方を知ることが第一歩となります。
子どものお手本はおとなです
「ていねいに書きなさい!」
「きちんと覚えて!」
さてさて、お母様・お父様はご自身はいかがでしょうか?
急いでいるからとササッと乱雑に書いていませんか?自分が読めればいいからと思っていませんか?
お子さんは良く見ています。(にっこり)
子どもたちにとって、お手本となるのは身近な大人の字です。
となると、お母様や学校の先生が書く字が、お子さんにとってのお手本と言えます。
とはいえ、「自分の字は美文字だ!」と自信をもって言える保護者様は多くはありません。あるアンケートによると8割以上の社会人が自分の字には自信がないと答えています。
やはり、そこはプロを頼るのも一つの手です。
近くに書道教室があれば、通ってみるのもいいでしょう。また、通信講座も選択肢として検討してみても良いかと思います。
四谷学院では、子ども向けのペン字講座を開講して欲しいというご要望にお答えし、この度子ども向けペン字講座を新たに開講しました。
お子様は「正しく書く きれいに書く 子ども漢字書き方講座」、保護者の方「ペン字講座」や「筆ペン」と、ご家族といっしょにご受講することもできます。ぜひお気軽に資料をご請求くださいね。