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[療育55段階プログラム] 自閉症・発達障害とは

自閉症とは?

自閉症は、先天的な脳の機能不全による障害であると言われています。 (脳のどの部分の障害であるかなど、詳細は現在もわかっていません)

 

自閉症の子どもには、以下の3つの特徴が見られます。

■社会性に関する障害(対人関係の困難さ)

目を合わせようとしない、表情が乏しい、相手の気持ちを読み取りにくい、場の状況や雰囲気がつかみにくい等


■言語やコミュニケーションの障害

呼びかけに反応しない、要求を言葉でしない、言葉の意味を理解するのが難しい、オウム返しがみられる等


■反復的で常同的な行動や活動、こだわりや限定的な興味

・行動や活動 …手をひらひらする、体を常に揺らす、同じ場所を行ったり来たりする等
・こだわりや興味 …手順や道順等に固執する、回転するものをずっと見ている、ものを一列にひたすら並べる等

※これらの特徴の見られ方は子どもによって異なり、また同じ子どもでも年齢や発達段階によって変わってくることがあります。

 

自閉症の人のうち、約8割の人は知的障害(または精神遅滞)があるといわれています(知的障害とは知的機能の発達水準が低い状態のことをいい、具体的には知能指数(IQ)が75未満の場合を指すことが多い)。 これに対して、知能指数が75以上で自閉症の症状が見られる場合、高機能自閉症と呼ばれます。

 

自閉症は、発達障害のなかの広汎性発達障害に分類されます。広汎性発達障害とは「言葉や認知の面など、様々な領域において発達に遅れがみられる障害」のことを指し、自閉症以外にアスペルガー症候群などがあります。

 

◆アスペルガー症候群

知的障害がみられず、また自閉症の症状のうち言葉の遅れがない場合を指します。ただし、言葉の遅れはないものの比喩表現などを言葉の意味の通りに受け取ってしまうなど、コミュニケーションの面で問題がみられる場合がほとんどです。

 

◆自閉症スペクトラム

様々な症例を「典型的な自閉症なのか、高機能自閉症なのか、アスペルガー症候群なのか」という区別をせずに連続体として捉える考え方です。これらを明確に区別することが困難なことや、この考え方だと成長や周囲の環境によって症状が変化することなどに対応しているというメリットがあり、各々を独立した障害と見ないこの考え方がとられることも多くなっています。

発達障害とは?

発達障害は、その定義や障害種別に関して必ずしもまだ確立されているとはいえませんが、日本の発達障害者支援法(平成17年4月1日施行)においては次のように定義されています。
『自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するもの。』

 

さきほど説明しました広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群)に加え、ここでは学習障害、注意欠陥多動性障害について説明します。

 

◆学習障害(LD)

医学と教育の現場とでは、障害と考える状態の範囲が若干異なりますが、教育においては文部省(現文部科学省)が1999年に発表した次の定義で表されます。
『学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示す状態を指すものである。学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。』

 

学習障害の人の特徴としては、文字をスラスラ読むのが苦手、漢字が正確に書けない、筆算の時に位取りを間違えてしまうなどがあげられます。また、不器用であったり、話を聞くことが難しいという場合もあります。

 

◆注意欠陥多動性障害(ADHD)

注意欠陥多動性障害は、アメリカ精神医学会の『精神疾患の分類と診断の手引き第4版』(通称『DSM-Ⅳ』1994年)に記載されている行動障害の一分類です。世界保健機関(ICD-10)の診断基準に従い、多動性障害と言われることもあります。脳の機能不全による障害と言われており、基本症状は不注意・多動性・衝動性の3つです。具体的には、それぞれ次のような様子が見られます。


1、不注意…指示を忘れてしまう、忘れ物をしたり物を失くすことが多い、気が散りやすいなど
2、多動性…座るべきときに歩き回る、落ち着きがないなど
3、衝動性…相手がしゃべり終わる前にしゃべりだす、順番を待てない、突発的に行動してしまうなど


実際には、この基本症状の組み合わせから「不注意優勢型」「多動性―衝動性優勢型」「混合型」の3つのタイプに分かれることが多いのですが、年齢とともにタイプが変わることもあります。

学習障害や注意欠陥多動性障害は、併発することもあります。


早期発見・早期療育の重要性

自閉症などの発達障害のある子どもたちは、その障害の特性から、学習面や社会性・コミュニケーションといった生活面について、その子どもに合った支援を行わなければそれらを身につけることが困難であり、年齢があがって生活の場が変化するにつれて困難は増していく傾向があります。


障害に気づかない、あるいは気づいていても適切な支援を受けることができないと、失敗などの経験がどうしても多くなり、「自分は何をやっても駄目なんだ」などと自尊感情の低下につながる、あるいは周囲の無理解や非難によって、困った行動や非行行為を行うなどの2次障害などに至る場合もあります。
発達障害の子どもたちは「学べない」のでは決してなく、その子に合わせた働きかけを行うことでできることが増え、その結果、生活面において適切な対応ができるようになります。そして、早ければ早いほどその可能性は高まります。


ただし、学びやすい方法は子どもによって異なるため、その子に合った学び方を考えると同時に、周囲の環境を整えてあげる必要もあります。特に小学校就学前の場合は1日の大半を各家庭で過ごすことになるため、家庭の環境を整えることは成長を促す上でとても大切です。学び方や環境が適切でなければその子の学習能力の発達を妨げてしまうことにもなりかねません。さらに、学習の大きな目的の一つは普段の生活の中で学習成果を発揮できるようにすることですが、断続的な取り組みよりも日々継続した取り組み方のほうが、内容の定着を促し、この目標を達成する可能性は高まります。


子どもたちが生活していく上で必要な能力を身につけるために、その子の特性を把握しながら適切な働きかけ(=療育)を早くから行っていきましょう。

 

 

当ホームページにおける「障害」の表記について

現在、各種自治体などを中心に「障害」の語を「障がい」と書き換える動きが広がっています。「障害」という語は、かつては通常「障碍」(または「障礙」)と表記されていましたが、戦後の国語改革において“碍(礙)”が常用漢字範囲外となったため、一般に「障害」と表記されるようになりました。しかしながら、“害”の字は原義が「そこなう・きずつける・こわす 」であり、「障害者」などの表記は障がいをもった方々に対してマイナスのイメージを付与・固定化する恐れがあります。私たち四谷学院は、このような観点から、今回開発した「療育55段階プログラム」においてはパンフレット・指導書で「障がい」の表記を採用しております。
その一方で、この「障害」→「障がい」の書き換えはまだ十分には浸透しておらず、新聞などでは現在も「障害」と表記されています。上述のような経緯も、まだ「一般に広く知られている」とは決して言えません。本ホームページにおきましては、「発達障害」についてお調べになる一般の検索者の方々の便宜を考慮しまして、「障害」の表記を用いております。

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