こんにちは、四谷学院の生田です。
小さい子どもは誰でも集中して何かをするというのは難しく、少しの間もじっとしていられないものです。
成長するにしたがって、少しずつ落ち着いて行動できるようになり、ガマンすることを覚えていきます。
注意欠如・多動性障害とは
保育園や幼稚園では、それほど目立たなかった注意力がさんまんな様子(注意欠如)や落ち着きなく動く様子(多動)が、就学を機に「ちょっと気になる」ということが出てきます。
このときに聞かれる言葉が、注意欠如・多動性障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)です。
英語を略して「AD/HD」とか「ADHD」と表記されることもあります。
読み方は、エーテディーエイチディーです。
※2014年に日本精神神経学会により「注意欠陥」から「注意欠如」に改められています。
以前は、そのお子様の性格やしつけによるものが原因と誤解されていました。
しかし、それらが原因ではなく、脳の機能不全による障害とされています。
3つの特徴
症状に関する大きな特徴はこの3つ。
2.多動性
3.衝動性
具体的に小学校での様子を紹介しましょう。
不注意
○ 先生からの指示を忘れてしまう
○ 宿題や提出プリントなど、忘れ物が多い。物を失くすことも多い
○ 気が散りやすく、授業中も先生の説明に集中しにくい
多動性
○ 授業中や集会など、座るべきときに歩き回る
○ そわそわと落ち着きがない様子が見られる
衝動性
○ お友達と話していても、相手が話し終わる前に自分が話し出す
○ 遊具を使うときなど、順番を待てずに列に割り込む
○ そうじ中にぞうきんがけをしていたが、突然、友達が使っているほうきを取り上げて使う
症状のタイプ
3つの特徴的な症状の組み合わせによって、さらに3つのタイプにわけられます。
「多動性―衝動性優勢型」
「混合型」
学齢期は「多動性」が目立っていても、思春期以降になって症状がおさまり「不注意優勢型」になるなど、成長とともにタイプが変わることもあります。
また、注意欠如・多動性障害(ADHD)は、LD(学習障害) などと併発することもあります。
【参考】
https://yotsuyagakuin-ryoiku.com/blogs/ldtoha/
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