こんにちは、四谷学院の生田です。
「療育って言葉は聞いたことがあるけど、具体的などんなことをするんだろう?」
そんな疑問はありませんか?
療育とは、教育ともまったく異なるような、専門的な何か特別なことをする
・・・というイメージをお持ちかもしれませんね。
この記事では、療育の内容についてお話します。
総合的に発達を促す
療育は、特殊な学習やトレーニングではありません。
食事や排泄などの「生活」
身体能力を高める「運動」
挨拶・会話・マナーなど社会的に充実した生活のための「ソーシャルスキル」
読み書き算数を始めとする「勉強」など
各面について、総合的に発達を促していきます。
具体的に見ていきましょう。
「療育」という関わり
発達障害の子どもは、脳の働きの偏りのために、以下のような特徴があります。
- すぐに気が散る
- じっとしていられない
- 五感が鋭い
- 手先が不器用
- 言葉が出にくい
- 記憶の力が弱い
- 人の気持ちがわかりにくい
でも、これは多かれ少なかれ、誰にでも当てはまることですよね?
それぞれ自分の性格や個性に合わせて、生活のなかで工夫をしていくはずです。
特性に合わせた働きかけ
子どもは、たとえば人と目を合わせること、箸や鉛筆を扱うこと、話すこと、読むこと、数えることなど、特に教えられなくても成長・発達の過程で自然に習得していきます。
ところが、発達障害の子どもはこういったことを自然に身につけることが難しく、自分から積極的に取り組もうとしない、できるようになるまで長い時間がかかる、間違って身につけてしまう、といった様子が見られます。
発達障害の場合は、ほかの人よりも少しだけ発達にでこぼこがあるので、日常生活のさまざまな場面で苦労することが多く、定型発達の人が何気なくこなすことにも難しさや辛さを感じます。
親や先生といった周りの大人が関わり方や環境を工夫し、子どもの特性に合わせて働きかけることで、不得意なことでもできるようになり、また得意なことを伸ばしていくことができます。
これが「療育」という関わりです。
でも・・・これは、一般的な子育てや教育と同じですよね?
そうなんです。療育の取り組みと言うのは、何も特別なことではありません。
療育の働きかけの内容
働きかけの内容は、子どもの発達段階や興味関心、得意・不得意などによってさまざまです。
能力の得意・不得意の差が目立つ子どもが多くいます。
★何度も繰り返す
療育には丁寧な指導が求められます。
すぐに結果が出ないかもしれませんが、子どもの中には必ず「何か」が蓄積されています。あせらず、子どものペースにあわせて進めることがとても大切になってきます。
不得意な部分をカバーするという考え
子どもには、得意な部分と不得意な部分があります。
ついつい周りと比較して「不得意」な部分にばかり目が行きがちですが、得意な部分を見逃してはいけません。
子どもの得意な能力で、不得意な部分をカバーすることもできるんです。
たとえば・・・
視覚情報に強い子どもには絵カードを使う、
文字が読める子どもには言葉だけでなく文字も使って指導する、
楽しい遊びの中にトレーニングの要素を取り入れる、
などの働きかけも効果的です。
療育の働きかけは十人十色
子どもの発達段階や興味関心、得意・不得意は、一人ひとり異なってきます。
Aちゃんに効果的だった働きかけでも、Bちゃんにはあまり効果がないかもしれません。
それぞれの子どもに相応しい療育の働きかけがあります。
しかも
療育で扱う内容は生活のほぼ全域に及びます。
よい療育を行うためには、子どもの様子に合わせて指導内容・方法を個別に工夫し、生活のあらゆる場面で継続的に働きかけていくことが欠かせません。
家庭における療育
適切な療育を行うためには、家庭の力が何より重要になってきます。
子どものことを一番よく知っている保護者が、専門機関の力を借りながら、家庭生活の中で療育を行っていくことが、理想的な療育の形の一つといえるでしょう。
ご家庭で療育できる療育55レッスンは、まさに理想的な療育の環境作りにうってつけです。
絵カードなどの教材はもちろんですが、専門家の視点からの「教材の活用方法」、担任制度による「家庭での不安の軽減」、そして何より、55レッスンは子どもの成長を一緒に喜んでくれる心強い味方になります。
嬉しいことがあれば一緒によろこび、困ったことがあれば一緒に考えていける、一緒に歩んでいけるのが55レッスンです。
受講前相談を行っています。
直接来校での受講相談の他、お電話、メール相談も実施しています。
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