こんにちは、四谷学院の生田です。
秋も深まるこの季節、そろそろ「就学時健康診断のお知らせ」が届いているご家庭も多いのではないでしょうか?
なかには「小学校に入学する前の子どもが受ける健康診断、ということは知っているけど、具体的にどんなことをするのか分からない…」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
今回の記事では、就学時健康診断の概要や検査内容、健診を受けたあとの流れについてご紹介します。保護者の方とお子さん、双方が心づもりできるよう、ぜひこの記事を参考になさってくださいね。
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目次
就学時健康診断とは
就学時健康診断とは、翌学年から就学予定の幼児を対象にした健康診断のことです。
この健診では、「学校保健法」に基づいて、子どもの心身の状態を把握し、必要に応じて適切な助言や就学指導を行うことを目的としています。
就学時健康診断の流れ
健康診断のおおまかな流れは以下のとおりです。
10月~11月頃:検査・検診
11月~1月頃:事後措置(治療勧告・保健指導・就学相談・就学指導など)
そうした場合は、お子さんが無理なく健康診断を受けられるよう、進学先の学校、もしくは各自治体に事前に相談しておくことをおススメします。
当日までに確認しておくこと
ここからは、当日スムーズに検査・検診を受けられるように、事前に確認しておくとよいことについてお話していきます。
時期・場所
実施時期は、文部科学省のガイドラインにより11月30日までと定められています。また、お住いの学区の小学校で受診するのが基本となります。
服装
当日は一人で着脱しやすい服装を選びましょう。また、内科検診では聴診器を使った検査も行われるため、上下が分かれた服装の方がよいでしょう。
持ち物
各市区町村によって異なる場合もありますが、一般的には次のものが必要になります。
※健康調査票(事前に記入すること)
母子健康手帳
上履き(お子さんと保護者用)
外履き入れ(子さんと保護者用)
筆記用具
当日の流れ
健康診断は、基本的にお子さん一人で受けることになります。
所要時間は平均して1~2時間程度のところが多いようです。
検査や検診では様々な健診器具が使われることになりますから、不安や恐怖心を抱いてしまうお子さんも少なくありません。(大人でも見たことのない器具をあてられるのは怖いですよね…。)
そのため当日は、子どもに恐怖心を与えないよう十分に配慮がなされます。
可能であれば、ご家庭でも事前にどのような検査が行われるかをお子さんに説明しておけると、よりリラックスした状態で検診を受けやすくなるでしょう。
健診内容
ここからは、当日行われる検査・検診について簡単に説明していきます。
なお、健診内容は市区町村によって異なる場合があります。詳細については自治体から届く健診の案内をご確認ください。
栄養状態について
皮膚の状態や貧血の有無、肥満傾向などから、養育環境を把握するための検診が行われます。
目で診て診察する視診や、実際に体に触れる触診を通して判定します。
脊柱および胸郭・四肢の検診
歩く、跳ぶ、投げる、蹴る、などの基本動作について確認します。医師の前に歩いてくるまでの様子(歩行・姿勢)や、関節の可動域などを、視診や触診によってチェックします。
内科検診
呼吸器、循環器、消化器、神経等に異常がないかどうかを確認します。視診や触診のほかに、聴診器を使った聴診も行われます。
視力検査
視力表を用いて、視力による学習への支障がないかどうかを確認します。
眼科検診
睫毛や結膜、角膜などの異常の有無や、斜視の有無などを確認します。検診では、ルーペやペンライトなどの器具が使われます。
聴力検査
オージメーターを用いて聴力を検査します。難聴の有無やその程度を確認することができます。
音声言語の検査
発声や発音に異常がないかどうかを確認します。検査では絵カードが用いられます。
耳鼻咽喉科検診
耳と鼻、喉に異常がないかどうかを確認します。検診では、様々な器具を耳や鼻や口の中に入れることになるため、恐怖心が大きくなりやすい検診です。不安を感じやすいお子さんには、事前に写真やイラストなどを見せて、検査の様子をできる範囲で説明しておけるといいでしょう。
皮膚の検査
皮膚の状態を確認します。皮膚疾患は、顔や手足など、疾患の場所によっては「誰にでも見えてしまう」という特徴があるため、十分に個人への配慮をして検査が行われます。
歯科検診
歯や口腔に異常がないかどうかを確認します。おもに歯鏡や歯科用探針が用いられます。
知的障害・発達障害等の発見について
知的な遅れ、もしくは知的障害の可能性がある幼児を発見し、教育機関や医療などに繋げることを目的とした検査です。挨拶や自己紹介、質問への受け答え、簡単な運動、ゲームなどを通して、子どもの知的発達の程度を判断します。
なお、標準化された知能検査や発達検査と違って、簡易的な検査となりますから、この検査のみで知能指数(IQ)などが分かるわけではない、ということは留意しておけるといいでしょう。
就学時健康診断が終わったら
さて、就学時健康診断が終わったら、気になるのはその結果ですよね。
健康診断の結果は、11月~1月頃に保護者宛に通知されます。
また、入学する予定の学校にも送付されます。
何らかの疫病や異常がある場合は、基本的には文書による保健指導や治療勧告が行われますが、学校生活や日常生活に支障をきたすと判断された場合は就学相談や就学指導の連絡がくることもあります。
このように、就学時健康診断とは「適切な治療や各教育機関に結びつける」ものであって、「医学的な立場から確定診断を行う」ものではありません。
まとめ
今回は、就学時健康診断について詳しくお話してきました。
はじめての場所で慣れないことをするのは、誰でも緊張するものです。それも保護者の方の付き添いなしでとなると、なおさら不安も大きくなることでしょう。
繰り返しになりますが、どこに行って、どんなことを、なんのためにするのかを分かる範囲でいいので伝えておけると、お子さん自身で少しは心構えができるかと思います。
「緊張したけど案外大丈夫だった」「意外と平気だった」と思ってもらえるように、今から事前準備をしておきたいですね。
発達の遅れの可能性を指摘されたら……
健診結果で発達の遅れを指摘されたら、「これからどうしたらいいんだろう」と不安に思う保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、就学時健康診断は、お子さんが楽しく学校生活を送るためにできることを考えたり、適切な教育機関や医療機関などに繋げてもらったりできる良い機会です。
なので、ぜひいろいろな機関を頼りながら、お子さんが心身ともに健康に過ごせるようにサポートしていただけるとよいかと思います。
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このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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