こんにちは。四谷学院の生田です。
先日、テレビのクイズ番組を観ていたら、答えが分かった人から前に出て、逆にしたメガホンを通して司会者に伝える、というのをやっていたのですが……
それを見た時に、「これだ……!」と思いました。
さて、それは一体なぜでしょう?
発言が止まらない子に対して…
授業中に、「この問題についてわかる人、いるかな?」と全体に問いかけた時、その場で大きな声で答えたり、挙手をして「はい!はい!」とアピールしたりする子はいませんか?
「発言が止まらない子」「当ててほしいと主張する子」は、どのクラスにも少なからずいるものです。
授業に積極的に参加するのは、決して悪いことではありません。
むしろ、長所でもありますよね。
でも、先生の立場からすると、特定の子を中心に授業を回すわけにもいかないし、他の子にも回答のチャンスを与えたいはずです。「お口チャックで挙手をしてね」「発言は1回まで」といったルールを設けることである程度の改善は期待できますが、それで本人は納得するとは思えません。
なにかもっと良い方法はないだろうか……
と考えていたところに出くわしたのが「逆メガホン」です。
救世主はメガホン!?
メガホンの大きな口から子どもが小声で発言し、大人はメガホンの小さな口を耳に当てて聞き取ります。たったこれだけです。
回答者の発言内容はクラスに聞こえないので、ほかの子どもたちが考える邪魔をしません。
真っ先に答えたい子、勝ち負けにこだわる子にとっては、とても満足しやすいシステムですよね。皆の前で答えなくていいので、普段、なかなか発言できない子も参加しやすくなるかと思います。
支援のヒントは意外なところにあるんだなぁと改めて実感する出来事でした。
「逆メガホン」、皆さんもよかったら試してみてくださいね。
それでは、また!
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このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
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