聞いてみました!メンタルヘルスリテラシーとは?【専門家インタビュー】

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こんにちは、55レッスンの生田です。
この記事では、専修大学の長田洋和教授への特別インタビューをお送りします。

長田先生は、発達障害を持つ子どもやその親の精神保健について長年研究を進めていらっしゃいます。
そんな長田先生に、発達障害のある子どもを持つ親として知っておくべきことを伺いました。
今回は、長田先生が研究をされているメンタルヘルスリテラシーについて教えていただきました。

 

メンタルヘルス・リテラシーとは?

四谷学院
メンタルヘルスリテラシーとは、どういったものですか?
長田先生
メンタルヘルスリテラシーとは、心の健康に関する知識、その知識を使う能力という意味合いになります。
発達障害に限らず、障害者に対するメンタルヘルスリテラシーが、諸外国に比べると日本は圧倒的に低いんですよね。そこを改善していかないと、いくら当事者支援を行っても障害のある人たちの生きづらさが解消されません。
なので、私はどうすればメンタルヘルスリテラシーを国民レベルで向上させていけるかの研究に、今は一番力を入れています。

四谷学院
日本以外の国の様子を教えていただけますか?
長田先生
たとえばイギリスでは小学校の道徳の中で精神疾患について教えています。
日本でも、誤った知識や偏見を持つ前に、正しい知識を身に付けられたらいいですよね。
精神疾患とは何か、精神疾患を患っている人はどんな生きづらを抱えているのか、もし自分がそうかもしれないと思った時はここに行けば大丈夫といったことを、全員が知識として持てるようになれば、社会的な偏見もなくなっていくはずです。
四谷学院
最近では、日本でも発達障害をテーマにしたドラマなどもありますね。
長田先生
ドラマなどで取り上げられることも増えてきましたが、「変わった人」「よくわからない」と漠然としか掴めていないという人が多いでしょう。
発達障害についてのメンタルリテラシーが社会的に高まれば、理解が深まり、実際の対応の仕方も変わってくるのではと思っています。

四谷学院
誤解や偏見をなくし、障害の有無にかかわらず、一人ひとりの生き方が尊重される社会を目指したいですね。
四谷学院の55レッスンでは、家庭療育をサポートする通信講座です。

詳しくはホームページをご覧ください。

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