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雨が発達障害の子に与える影響と対策

  公開日:2019/07/15
最終更新日:2019/07/18

※この記事は約4分で読めます。

こんにちは。四谷学院療育講座、ブログ担当のnecoです。

55レッスンの事務局のある東京都は、今まさに梅雨です。毎日肌寒く、雨が降ったりやんだりが続いております。あなたがお住まいの地域ではいかがでしょうか。

 

ところで、梅雨時には発達障害のお子さんの気持ちや行動が乱れることがあるってご存じでしたか?

雨の日は気分が乱れがち

雨の日に気分が乱れる理由と対策

大人でも、雨の日にはなんとなく気分が沈んだり、頭が重いような気がしたりすることがありますね。
小さなお子さんも同じように、天候の変化で気分が左右されることがあります。
それにはいくつかの理由が考えられます。

音・匂い・気配

単調に続く雨音、雨に濡れた土やコンクリートの匂い、どことなく感じる雨の気配のようなもの・・・
晴れた日とは異なるこれらの情報を、大人はほとんど意識せずに「無視する」ことができます。
ところが発達障害のお子さんは、周囲の情報の取捨選択が苦手
勝手に五感に飛び込んでくる情報を無視できず、全てを受け取ってしまうことがあります。
そのため、雨音がとても大きく聞こえて人の話を聞き取りづらかったり、匂いが気になってイライラしたり、といった状態が起こりやすいのです。

ここがポイント

耳栓やイヤーマフで音を遮断したり、本人にとって楽しく集中できる活動に取り組んだりして、不快な情報から意識を逸らせるようにしてみましょう。

 

湿気

雨で湿度が上がると、道を歩くだけで靴や服が湿ったり、肌がベタベタしたりします。
触覚が敏感なお子さんには、これらのジメジメ・ベタベタが、大人が想像する以上に大きな不快感につながることがあります。
感情をうまく整理できないと、パニックを起こしたり、着ているものを脱いでしまったり、といった行動が出ることも。

ここがポイント

皮膚をこするマッサージなどを通して皮膚の感覚を整えていきましょう。霧吹きで自分の腕を湿らせてみる、ハンカチを濡らして遊ぶなど、自発的に周囲のものを湿らせる体験もお勧めです。

 

雨具

雨の日には、傘をさす、長靴を履く、レインコートを着るなど、いつもとは違う道具を使います。
これらの道具が邪魔である、使いにくい、肌触りが不快だ、といった理由で、気持ちに負荷がかかることがあります。
たとえば「苦手な傘を渋々使って学校に来た」という状況のお子さんにとっては、通学するだけで晴れの日よりも余計な負担がかかっています。
心に余裕がない状態では、いつもならば我慢できることも我慢できず、気持ちの爆発につながることも。

ここがポイント

できるだけ本人が使いやすい道具を選び、晴れた日でも毎日傘を持ち歩くなど、継続的に練習してみましょう。長靴が嫌いならいっそ裸足にゴム草履で歩くなど、本人が受け入れやすい対応を工夫するのも手です。

 

過去の経験

どんな人でも、嫌な記憶はなかなか忘れられないものですが、特に発達障害のお子さんは、不快な記憶を強烈に保持し続けることがあります。
かつて雨の日に何か嫌なことがあったという記憶があると、雨が降るたびにそれが蘇り、おまけに勝手に強化されていく、ということもままあるようです。
雨は嫌なものだという思いを和らげられるような働きかけをしてあげたいですね。

ここがポイント

雨が嫌だという記憶は、理屈ではなかなか覆せません。本人の思いに寄り添いながら、「雨だけど楽しかった」という記憶を丁寧に積み重ねていくのがよいのではないかと思っています。

 

雨が発達障害の子に与える影響まとめ

このように、雨の影響は大人が思う以上に大きいことがあります。
突然気持ちや行動が乱れてしまうように見えるお子さんは、その多くの場合、ご本人なりの事情や理由があります。
はたから見ていると理由がわかりにくいのが悩ましいのですが、上記のように「雨」にまつわる色々がお子さんの心に引っかかっているのかもしれない、ということも考慮に入れてみると、働きかけのヒントが見つかるかもしれません。

55レッスンは、自閉症・発達障害のお子さんがご家庭で親御さんとご一緒に学べる療育の通信講座です。
我が子にとってより良い働きかけを工夫したい、もっと気軽に誰かに相談したい・・・
そんな思いをお持ちの保護者様は、ぜひ一度、資料をご覧になってみてください。

 

 

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