こんにちは。四谷学院の療育通信講座、ブログ担当のnecoです。
わたくしnecoは、運動がたいへん苦手です。実に誠に申し分なく苦手です。
走るのは遅いし、跳び箱も鉄棒も縄跳びも標準以下。
キャッチボールは取れないし、ドッヂボールは怖いし、バスケットボールはドリブル中の球がどっかに行くし、バレーボールは打てないし。
友人に、バドミントンで国体に行ったほどの運動能力バツグンの人がいるのですが、その人とバドミントンをする時だけが唯一達成感を得られます。
わたしがどこにシャフトを飛ばそうと、友人が必ず追いついて打ち返してくれるからです。
しかも、友人が打ったシャフトは、きっとわたしが打ちやすい位置に、打ちやすい角度で落ちてきます。
それでも不器用なわたしは時々打ち漏らしますが、すると友人が「ごめん!」と謝ります。
友人にとっては、相手が打てないのは自分の凡打のせい、という考え方なのですね。
わたしとは完全に次元が違います。
そんなnecoですので、運動が不得意で嫌いだ、と感じる子供たちの気持ちはよくわかります。
でも、わたしは、運動が不得意だからといって、運動を嫌いになる必要はない、とも感じています。
運動が得意な子も、不得意な子も、みんなで運動を楽しめるようになる。
そんな機会があったらステキだと思いませんか。
そこで、今回から何度かに分けて、みんなで運動を楽しむということについて、ご一緒に考えてまいりましょう。
みんなが楽しむ運動のヒント
大人が積極的に子供と運動を楽しむ場面として、ここでは、体育の授業やスポーツのお稽古など、集団で運動を行うことを考えてみます。
課題を一人ひとりが選択できるようにする
体育の授業では、誰もが同じ課題に取り組むことが多いですね。
たとえばボールをより良く投げる力を養う「遠投」では、「できるだけ遠くに投げる」ことが全員の課題になります。
これでは、遠くに投げられない子が自信をなくすのは当然です。
発達の偏りの有無に関係なく、誰でも自分に合った課題を選択できるように環境を整えるのがベストです。
どんな課題を設定すれば、ボールをより良く投げるという目的を達成できるだろうか?を考えましょう。
目標を一人ひとりに設定する
縄跳び、鉄棒などの練習では、「合格ライン」が設定されることがよくあります。
前とびを20回できたら合格、逆上がりができたら合格、といったようにです。
これは、運動が苦手な子供たちにとっては大きな精神的負担となることがあります。
できないくやしさをバネにして「なにくそ!」と奮起できる子はよいのですが、「自分だけいつまでも合格できない」という負担に耐えられない子は、ますます運動がキライになってしまうでしょう。
Aさんには前とびを10回、Bさんには二重とびを5回、など、一人ひとりの状況に合わせた目標を設定しましょう。
ほめ上手になる
運動を楽しみ、やる気を持って積極的にチャレンジする姿勢を育てるのは、大人のほめ言葉や周囲のお友達からの承認です。
周囲の人が一緒に喜んでくれるからこそ、より難しい課題にも積極的にチャレンジしようとする意欲が生まれます。
次回のブログでは、それぞれのポイントについて、具体的な方法をご提案します。
それでは、また!
第1回の記事 ⇒ 今ご覧のこの記事です
第2回の記事 ⇒ 運動を楽しむ工夫の具体例
第3回の記事 ⇒ 運動を楽しむ工夫の具体例その2
第4回の記事 ⇒ 運動を楽しむ工夫の具体例その3
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このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
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