運動を楽しむ工夫の具体例その3

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こんにちは。四谷学院の療育通信講座、ブログ担当のnecoです。

誰もが運動を楽しむための工夫を、いくつかの記事でご紹介しています。

 

第1回の記事 ⇒ 誰もが運動を楽しむ工夫
第2回の記事 ⇒ 運動を楽しむ工夫の具体例その1
第3回の記事 ⇒ 運動を楽しむ工夫の具体例その2
第4回の記事 ⇒ 今ご覧のこの記事です

 

前回の復習

誰もが運動を楽しむ工夫のポイントは、この3つでしたね。

1.課題を一人ひとりが選択できるようにする
2.目標を一人ひとりに設定する
3.ほめ上手になる

それでは、今回の記事では、「3.ほめ上手になる」について、見ていきましょう。

 

ほめ上手になる

運動を楽しむ工夫についての一連の記事で書いてきたような働きかけの全てを支えるのは、大人が適切に「褒めること」です。

子供たちの努力を承認し、頑張る意欲を引き出し、達成感を与えます。

 

ほめるためにはよく見ること

ほめ上手になるためには、その子の様子をよく見ている必要があります。

運動の実態
この子の運動の実態はどのような様子か?
課題の実態
この課題がその子の心身の発達にふさわしいか?
目標の実態
この目標はその子の実態と比べて難しすぎないか、簡単すぎないか?
チャレンジの様子
その子はどんなふうにチャレンジしたか?どんなふうに努力したか?

こういったことを丁寧に見守るからこそ、その子が人知れず努力している瞬間や壁を乗り越えた瞬間に時機を逃さず承認してあげることができるのです。

 

ほめることは育児・療育の大原則

ここまで、運動を楽しむための働きかけを見てきました。
大切なのは、大人が子供たちの様子をよく見ること、適切に褒めて励ますこと、です。
大人が子供たちの様子をよく見ていなければ、子供たちの実態に合わせて柔軟に対応を変化させ、課題や目標を一人ひとりに合わせて設定することはできませんし、大人が子供たちを上手に褒めることができなければ、子供たちのやる気を引き出すことはできないですよね。

これは運動に限った話ではなく、育児・療育の全てに通じる大原則です。
発達に偏りがあるかないかは関係ありません。

目の前のこの子の様子をよく見る。
その子の今の様子と、目指すべき課題をとらえて、今ほんのちょっと頑張れば乗り越えられるステップを設定する。
乗り越えるまでの努力を承認し、乗り越えられたことを一緒に喜ぶ。

わたしたち大人は、すべての子供たちに対して、こんなふうに接していきたいものですね。

 

運動が楽しい、苦手だけど頑張ろう。
そんなふうに思える子供たち(と、もしかしたら大人たち)が、一人でも多くなりますように!
それでは、また。

 

 

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