いよいよ今年も残すところあとわずかになりました。
あなたにとってこの1年は、どんな年でしたか?
保育園や幼稚園、学校などで忙しなく働いていると、毎日がめまぐるしく過ぎていって、これまでの自分の指導を振り返る余裕のなかった方も多いのではないでしょうか。
冬休みは、この1年を振り返るラストチャンスです。
そこで、今回の記事では「振り返り」をする上での重要なポイントについてご紹介します。
「気づいたら仕事始めになっていた」なんてことにならないように、「今」できることを一緒に始めませんか?
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失敗も成功も“認める”が大事
「振り返り」というと、つい反省点ばかり思い浮かんでしまうという方も多いかもしれません。
「あの時ああすればよかった」
「こうすればよかった」
と後悔する出来事には、つい蓋をしてしまいたくなるかもしれませんね。
でも、考えてみてください。
もしもあなたが発達支援の知識を何も持っていなかったとしたら。
「うまくできなかった」と落ち込むばかりで、「ああすればよかった」というところまで思い至らなかったのではないでしょうか。
後悔するのは、成長しているからです。
たとえうまくいかなくても、支援の引き出しは着実に増えていますから、「ああすればよかった」という気づきには蓋をせずに、じっくり振り返りをしてみてほしいと思います。
一方で、“できたこと”を認めて成長の糧とするのも指導力をあげる上では必要なことです。
うまくいかなかったことばかりに敏感になって、うまくいったことをスルーしているうちは、いつまでも支援の質は変わりません。
“できたこと”を認められるようになってはじめて、次に同じ場面になったとき
「あのときうまくいった支援法をアレンジしてみようかな」
「今回は声のかけ方を少し変えてみよう」
と、これまでよりも1つ高い視点で解決の糸口を探せるようになることでしょう。
なぜ書くことがいいのか?
具体的な振り返りの方法ですが、おススメは「書くこと」、つまり「言語化すること」です。
書くことの効能については色々なところで語られていますが、実際、頭の中だけであれこれと考えるよりも、紙に書き出した方がずっと整理しやすくなるものです。
たとえば、うまくいかなかった出来事を次のように記述してみます。
このように言語化してみると、「事実」と「感想」が分かりやすくなります。
たとえば1つ目の出来事は『A君がお友だちを叩いたこと』『その後のフォローに気が回らなかったこと』が事実で、『家に帰って落ち込んだこと』は感想にあたりますよね。
2つ目の出来事は『Bちゃん絵カードを使って「貸して」と言えるようになったこと』が事実で、『嬉しかった』というのは感想となります。
「事実」と「感想」を区別し、「事実」に焦点をあてて振り返りをすることで、その時の感情にとらわれることなく、客観的な視点をもって、自分の行動を分析しやすくなるでしょう。
『次は、お友だちを叩いた理由をきちんと聞くようにする』
『次のステップとして、Bちゃんには、感情を表現できる絵カードを導入してみる』
こんな風に、おのずと次の支援の一手が見えてくるような振り返りが、“良い振り返り”と言えるのだと思います。
来年の準備に向けて今できることは?
ここまで、この1年を振り返る上で、重要なポイントについてご紹介しました。
振り返りができたら、さっそく来年に向けて今から準備を始めたいですよね。
あなたが経験を積むまでの間、子どもたちが今のままの状態で待っていてくれるわけではありません。
今こうしている間も、あなたが彼らと向き合える時間は、どんどん減っています。
なにより、大切な子どもたちを自分の成長に付き合わせるのを忍びなく感じる方もいらっしゃるでしょう。
そんな方におすすめなのが、「資格の取得」です。
目の前の子どもたちを教科書にするのではなく、すでに人の手でまとめられたものを学んでいくことで、あなた自身や子どもたちのタイムロスを最小限にすることができます。
四谷学院では「発達障害児支援士資格認定講座」という資格講座を開講しています。
この講座では、発達障害や発達支援の基礎知識を網羅できるほか、保育園や小学校など『集団の場』に特化した事例を動画の中で学ぶことができます。
「動画教材だと、観るだけで終わってしまいそう。ちゃんと定着しているか心配 」といった心配も無用です。
勉強も振り返りが大切ですから、後から復習がしやすいように、講義のポイントをまとめた『学習シート』を用意しています。
動画を観ながら書き込んでもらう形式になっているので、受講後、あなただけの教科書ができあがっているはずですよ。
「早く子どもたちに会いたくなった」
実際に受講された方から、こんな声をいただくこともあります。
年が明けて、次に子どもたちと会えるのを心待ちにできるように。
そして、「なりたい自分」に近づけるように。
今からできることを始めませんか?
発達障害児支援士資格認定講座の詳細についてはHPをご覧ください。
このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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