こんにちは、四谷学院の生田です。
「漢字を覚えるのが苦手」
というお子様にオススメなのが「漢字カード」の活用です。
この記事では、漢字カードについて解説します。
「漢字一覧ポスター」のデメリット
漢字を覚えるときに、ポスターを利用して覚えるという方法があります。
たしかに、いつでも見えるところに貼ってあれば、漢字を覚えやすい、という意見もあります。
しかし、実はポスターの場合、「1文字ずつ確認するときにほかの字が邪魔になる」というデメリットがあるのです。
特に、発達障害を持つお子様、視覚優位のお子様においては、たくさんの視覚情報の中から必要な情報だけを取得することが困難な場合があります。
余計な視覚刺激は、なるべく排除してあげることが理想です。
「漢字カード」のメリット
覚えたい漢字を確認しようとしたとき、ほかの漢字まで視野に入ってしまうと、それが混乱のもとになります。
そのため、漢字について一字ずつ確認するには、一覧ポスターよりも、文字を1つずつ十分な大きさで確認できるカードの方が適しています。
さらに、カードの場合、1文字ずつカードが分かれているので、部首やパーツごとに分類する、同じ読み方の漢字を集めるなど、利用の仕方も柔軟性に富んでいます。
カードフォルダーに入れて使う
漢字カードも、おススメの活用法をご紹介しましょう。
それは、カードフォルダーを使う方法です。
たとえば、お子様が新しく習った漢字は「プリント」で勉強します。
その後、まだ覚えられていない漢字については「漢字カード」をファイリングすれば・・・・お子様専用の「漢字復習ブック」になります。1枚1文字だからこそできる活用方法ですね。
55レッスンの漢字カードのこだわり
四谷学院55レッスンの漢字カードは、ハガキサイズを採用しました。
未就学の段階で使用する絵カードよりも、さらに大きいサイズなんです。
さらに、両面印刷になって、表面には漢字とイラスト、裏面には読み方と書き順、そして例文が掲載されています。
これには、ワケがあります。
- ・漢字のつくりをしっかり確認できる
- ・カラーイラストで、漢字の意味のイメージをつかみやすい
- ・一画ずつ、十分な大きさで書き順を確かめられる
- ・先の段階で習う漢字の読み方、例文も載せられる
- ・市販のハガキファイルを活用できる
- ・漢字カードをお手本に、漢字練習帳を使って繰り返し練習できる
(必要な字を必要な分だけ、というカスタマイズができる)
たとえば、小学校1年生で習う漢字は80文字。
さらに、2年生では160文字、3、4年生ではそれぞれ200文字です。
2020年度から実施される次期学習指導要領では、小学校4年生で習う漢字に都道府県名で使用される漢字20字が追加される予定です。
その分、4~6年生の配当漢字が調整されるのですが、小学校6年間で習う漢字は、結局は、合計20字増となります。
漢字カードを活用して、少しずつ、そして確実に覚えていきましょう。
このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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