こんにちは。四谷学院の療育通信講座、ブログ担当のnecoです。
自閉症スペクトラムのお子さんに対して、有効な支援として広く活用されているのが
構造化
という考え方です。
構造化とは
構造化とは、絵カードで作業手順を明確に示したり、ついたてで作業スペースを区切って自然に行動できるようにしたりして、環境を整える働きかけのことです。
目で見る力、特に細かいところに注目する力が強い(ことが多い)自閉症スペクトラムの子供たちにとって、視力を最大限に活用したサポートや、余計な情報が目に入らないようにした空間は、不安なく行動し、落ち着いて本来の能力を発揮するために、とても効果的です。
よく見るこれも「構造化」の一つ
構造化に関する保護者の悩み
ところで、保護者の皆さんからよくご相談をいただくのは、
「将来的に構造化を減らしていくべきかどうか」
ということです。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”保護者”] 社会では、学校や家庭のように常に構造化されているわけではない。将来的に一般社会に出て生活するためには、構造化されていない環境の中でも迷わず行動できるように練習しておくべきではないか。[/speech_bubble] 保護者が心配することとは・・・
この問いには、唯一の正解というものはありません。
ご本人が最も行動しやすいように環境を整えるのが「構造化」ですから、ご本人の今の状況や課題の変化によって、構造化も変化するのが当然です。
次回のブログでは、構造化を増減するタイミングについて考えてみましょう。
それでは、また。
自閉症の子の構造化は減らしていくべきかvol.1
⇒ 将来に備えて構造化がなくても生活できるようにしていくべきか?
自閉症の子の構造化は減らしていくべきかvol.2
⇒ 構造化を増減するタイミングは?
自閉症の子の構造化は減らしていくべきかvol.3
⇒ 構造化と上手に付き合う考え方とは?
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このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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