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ASD(自閉症スペクトラム障害)とはASD(自閉症スペクトラム障害)とは

◆ASD(自閉症スペクトラム障害)とは

ASD(自閉症スペクトラム障害)とは、発達障害の一つの分類で、社会性やコミュニケーションに困難を抱える障害です。 以前は自閉症アスペルガー症候群などと別々の障害とされていたものを、一つの連続した症状としてまとめた新たな分類方法です。

◆自閉症スペクトラム障害の特徴

自閉症スペクトラム障害の人々は、以下の特徴があります。

●社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応の障害

  • 視線が合いにくい
  • 表情やジェスチャーを適切に使いこなせない
  • 年齢相当の仲間関係ができない
  • 興味のあるものを他人と共有しない(持ってきたり、指し示すことをしない)
  • 明文化されていないルール、その場の雰囲気を理解することが難しい
  • 行間を読むことができず、言葉通りに受け取ってしまう
    (例:「○○ある?」と聞かれて、「○○を取ってほしい」という意味だとわからず「うん、あるよ」とだけ答えてしまう、 「最近どう?」と聞かれて何を質問されているのかわからない、など)
  • 他者の視点を想像するのが難しく、場にふさわしくない行動を取ってしまう
  • 言ってはいけないことを悪意なく言ってしまう
  • しゃべらない、逆に一方的にしゃべるなど会話を継続することに支障がある
  • 同じ言葉を何度も繰り返す(エコラリア)、言葉の抑揚がない・または不自然
  • 年齢に応じた模倣、ごっこ遊びができない

●限定された反復的な様式の行動、興味、または活動

  • 興味の偏り・執着(時刻表などを教えてもいないのに丸暗記してしまうなど)
  • 変化を極端に嫌う(決まった道順などに執着し、融通が利かない)
  • 常動的あるいは反復的な行動(手・指を振る、ぴょんぴょん跳ねる、身体を前後にゆするなど)
  • 感覚が過敏・鈍感など偏りがある(特定の音を嫌う、偏食など)

上記の特徴の現れ方や程度は多様で、一人として同じ症状の人はいないと言われるほどです。
療育には子ども一人ひとりの特徴に合わせた働きかけが重要となります。

※当サイトでの表記について
DSM-5では自閉症やアスペルガー症候群は「自閉症スペクトラム障害(自閉スペクトラム症)」という診断名称に統一されていますが、その認知度の高さから「自閉症」「アスペルガー症候群」で情報を検索される方が多くいらっしゃいますので、本サイトでは従来型表記によって解説をすることがあります。

自閉症スペクトラム障害とは

自閉症の診断

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