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子どもとのお出かけを成功させるためのヒント~外出時のコツ【発達障害児支援】

  公開日:2021/10/06

※この記事は約5分で読めます。

こんにちは。四谷学院55レッスンの生田です。

秋といえば、行楽シーズンです。爽やかな気候の中、ご家族で外出や旅行を楽しみたいという方々も多いかと思います。
コロナ感染対策をしっかりしながら、楽しい時間を過ごしたいものですね。

ところで、55レッスンを受講されている皆さんから、「気軽に家族で外出を楽しめない」というお悩みをよく伺います。
そこで今回は、秋の行楽を楽しむコツをお伝えしようと思います。

お出かけしにくい理由

発達に偏りのあるお子さんの場合

・慣れない環境が極端に苦手
・家の中でも外でも大声を出してしまう
・目を離すとあっという間にどこかに行ってしまう

こうした理由で、お出かけしにくいということがあります。

「我が子と手をつないでまっすぐ歩くことなんてできない」
「子供の後を追って走りながら『待ちなさい』『危ないよ』ばかり言っている」

そんなお話を伺うこともあります。

家の中ばかりでなくて、色々な経験を積ませてあげたい、家族で一緒にお出かけを楽しみたい、と思いつつも、公共の場での行動が不安定なことを思うと、お子さんを連れて外出する気持ちになれないこともあるでしょう。
そこで、お出かけが楽になるヒントをいくつかのパターンに分けて考えてみます。
※この記事では、わかりやすくするために、行動例をシンプルにしています。

お出かけが苦手なケース

お出かけしたがらない、外出先で不機嫌になってしまう場合は、何か「苦手なこと」が関連している場合があります。
「○○ちゃんはこれが苦手かも、だからお出かけに対して抵抗感が大きくなってしまったり、ストレスを感じてしまったりするんだね」ということが理解できると、保護者としても子どもをケアしたり、事前に準備したりしやすくなりますね。
代表的な2つの理由を取り上げてみます。

未知のものへの不安

先行き不安とも言われますが、「何が起こるのだろうか?」「いつまでこれが続くんだろうか?」「これから取り返しのつかないことが生じるのではないか?」といった不安をもつお子さんがいます。そのために、「新しいこと」「自分が知らないこと」に対して、大きな抵抗を見せます。

お出かけの例で言えば、
お出かけした先にある「新しい環境」
お出かけすることで出会う「将来の出来事」
お出かけすることで「馴染みのある環境」から離れざるを得ない

こうしたことに苦手意識が強いために、お出かけ自体を嫌がることがあります。

いつも同じところに行く、いつもと少しだけ変えてみる、行き先について一緒に調べてみる、スケジュールを一緒に決めて行動する、振り返りをして「新しいことでも面白いことがある」という新しい意識を持っていく、といったことで、不安が軽減するかもしれません。

感覚が鋭くストレスが大きい

発達に偏りのあるお子さんの中には、感覚が鋭く、環境から大きなストレスを感じるケースがあります。感覚過敏だけでなく、受け取る刺激のコントロールが苦手というケースもあります。
お出かけ先でパニックを起こしたり、大声を出してしまったり、あるいは常同運動(こだわり行動)が強まる、といった様子を見せるといった場合には、周囲の刺激が強すぎるのかもしれません。「なんとかして刺激をシャットアウトしよう!」としている可能性があります。

刺激の例としては、
耳からは、音、人のざわめき、急に聞こえる大きな音、苦手な音
目からは、光、動き、色などチカチカするもの
鼻や口からは、匂いや味(空気)
肌からは、肌に触れるものや風、温度
このようなものなどが考えられます。

そこでイヤーマフやイヤフォン、マスク、メガネなどを装着することや、事前に動画などを見てイメージをしやすくしたり、「○○に似ているね」などと、お子さんの知っている場所と比較したりして、安心感を持たせるなどの方法で、少しは不快感を軽くしてあげることができるかもしれません。

お出かけではしゃぎすぎるケース

お出かけすると、外出先ではしゃぎすぎてしまったり、楽しすぎて羽目を外してしまうような場合にも、特性が関連している場合があります。
代表的な2つの理由を取り上げてみます。

気が散りやすい

外出先では、普段とは違うさまざまな刺激があります。そうした感覚に触れて気が散り、目に入ったものにとっさに身体が反応してしまうことがあるでしょう。
そのため、公園などで次々に遊具に向かって突進してしまったり、お店で気になるものは片っ端から手に取ってしまったり、することがあります。

「止めなさい!」と注意するだけでは止まないことが多いと思いますから、ある程度行動を抑制し、目的をもってお出かけする、子どもに役割を持たせるなどするとよいかもしれません。

興味関心の幅が狭い

発達障害のあるお子さんの場合、興味関心の幅が狭く、興味がないものには一切関心を向けないケースが珍しくありません。
例えば電車が大好きだったとすれば、電車を見たら大騒ぎして、電車について話しだすと止まらなくなってしまう・・・その一方、他のものを見せても一向に興味を示さない、ということがあります。電車に興味と持っているのであれば、電車に関連するものから少しずつ興味の幅を広げていけるとよいでしょう。お出かけも「電車に乗っていくよ」「電車を見てから行こうか」「帰りには駅に寄るからね」など、今興味のあることをきっかけにするとよいかもしれません。

外出時のコツ~まとめ

今回はお出かけを成功させるためのヒントについてみてきました。
いずれの場合についても、認知を育てたり、振り返りをしたりすることはとても有効です。

今回の記述が必ず当てはまるとは限りませんし、ある部分はこちらが・別の部分はこちらが当てはまるといったように、複数の事例が少しずつ当てはまる方もいらっしゃるでしょう。記事の内容はあくまで参考としてご覧いただき、実践に当たってはお子さんにとってお役に立ちそうな部分だけをアレンジしてご活用いただければと思います。

 

四谷学院では「子どもの発達障害」について子ども 保護者 支援者 それぞれの視点から多角的にサポートします。
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