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子どもを怒ってばかり、叱ってばかり、注意してばかりの保護者の方へ

  公開日:2021/10/27
最終更新日:2021/10/23

※この記事は約5分で読めます。

こんにちは、四谷学院の発達障害児支援士、発田です。

子どもを怒鳴ってしまい、なんだか疲れた。そんなに叱る必要はなかったのに…
毎日怒ってばかり、注意してばかり。自己嫌悪になってしまう。

こうしたお母さんのお話を聞きました。
今回は、本当は怒りたくないのにと自己嫌悪になってしまう保護者の方に向けたお話です。

子育てのよくある相談

保護者から「子どもを叱ることについてのご相談はよく聞くのではないでしょうか?
たとえば、こんなご相談があったのでお答えしつつ、解説してみたいと思います。

毎朝、子どもを怒ってばかりいます。
子どもはADHD傾向があり、じっとしていることが難しく、気になったものがあるとすぐに走って行くので目が離せません。
朝の支度はこちらから声をかけますが、言われたことをその通りにできません。
そのため、叱らなければいけないことが多く、「早くしなさい」「それ忘れないでよ」「ちゃんとして」と注意してばかり。

朝の忙しい時間帯、どうしたら子供が言うことを聞いてくれるでしょうか?

なぜ子供は言うとおりにできないのか?

発達障害児支援士として、まずはこんなアドバイスをしたいと思います。
「子どもが言うことを聞けないのは、何か理由があるはずだ」と考えましょう。

お子様はADHDの傾向があるということですので、何かやろうと思っても途中で気が散ってしまったり、興味があるものにいってしまったりするのかもしれませんね。
もし「途中で気が散ってしまうようだ」ということが分かれば、気が散らないようにする工夫ができるかと思います。

たとえば、テレビがついているようであれば消す、テーブルの上に必要ないものは置かないなど環境調整をしていきます。

あるいは、もしかすると夜、眠れなくて睡眠不足気味なのかもしれません。それならば、日中体を動かして就寝時間を早めなど生活リズムを整えることで寝起きがよくなり、朝の支度がスムーズになるかもしれません。

また「何をするべきか忘れてしまう」ということもあるかもしれません。「朝の支度」「学校に行く準備」には色々なプロセスがありますね。顔を洗って、歯を磨いて、着替えて、トイレに行って…うっかり抜けてしまうような場合には、「朝のやることリスト」などを作ってあげて1つずつできたらチェックしましょう。すると、抜け漏れが減るだけでなく、お子さんが自発的に行動しやすくなります。

忙しいと余裕がなくなる

親に気持ちに余裕がある時には、お子さんが学校に行きたくないとぐずっても「どうしたの?」「何か嫌なことがあったの?」「緊張するよねえ」など子どもの話を聞いてあげたり共感して寄り添ってあげることができるでしょう。

しかし、朝の忙しい時間帯となると、自分の支度や家族の支度もありますからなかなか心に余裕が持てません。
その結果、遅刻したらいけないという気持ちや焦りが先に立ってしまい、「早くしなさい!」とお子さんを怒ってしまうのではないかなと推測します。

真面目な性格の方ほど、育児や療育に関しても「~しないといけない」「~したらどうしよう」という意識を強く持たれる傾向にあります。

完璧を求めないことも大切

何もかもがうまくいく育児・療育は珍しいことです。少なくとも私は見聞きしたことはありません。
誰もが悩み、迷い、子どもたちに向き合っているのだと思います。

そこで<今、本当に叱らなければならないのか?>ということを提言したいと思います。

「本当は、子供を叱りたくないのに…」という保護者の方は多くいらっしゃいます。また「上手な叱り方・怒り方はないですか?」という質問をいただくこともあります。
でも・・・叱らなくていい状況を作るというのが実は理想なんです。

先ほど述べた通り、朝の支度を子どもがうまくできないのには必ず理由があるはずなので、その理由を探す、これが1つ目。理由に目星がついたら次に対応を考える、そして実際にやってみて様子を見るという流れになります。

いかがでしょうか?「叱る・怒る」のプロセスはありません。

もちろん、計画通りにいかないとイライラしたり焦ったりすることがあると思います。そういう時には、「まっ、いいか」と積極的に様子を見てください。様子を見る=放置する ということではありません。

受け入れると見えて光もある

1つたとえ話をしましょう。

車がぬかるみにはまってしまいました。押しても引いても動きません。

あなたならどうしますか?
(1)色々試して脱出を試みる
(2)救助を待つ

もしもがんばってもうまくいかないときには、(1)を続けていると辛くてたまらなくなると思います。

かえって(2)のように達観して通りすがりの人が助けてくれるのを待つ、JAFを呼ぶ、空を見上げる、とりあえず歌うなどした方が、気が楽になることもあると思います。
そうしているうちに、今までは余裕がなくて目に入らなかったきれいな虹や雲なんかも見えたりするかもしれません。

子どもは日々成長します。
ぬかるみにはまった車の例で言えば、「救助はきっと来る」と信じると心が落ち着き、見えてくるものも変わってくるはずです。それは見落としてしまいがちなお子さんの小さな成長かもしれません。ぜひ子どもの成長を信じて寄り添ってあげてください。

子育てや療育には色々予期しないことがあります。1人で抱え込まずに、家族をはじめとする周囲の人の理解を得ながらできるだけ心穏やかに過ごしていただきたいと思っています

保護者の心を整える方法はいくつもあるかと思います。その1つが「正しい知識を持つ」ということ。
不安を軽減し、目の前の子どもが少しでもスムーズに生活を送ることのできるような支援を考える、それがライフスキルトレーナーの考え方です。

ライフスキルトレーナー資格認定講座は、発達障害のお子様を持つ保護者の方のための講座です。
日々、子育てをもっと楽しみたい、子どもの成長を見つけてあげたい、とお考えの親御さんにぜひおすすめしたいと思います。

 

四谷学院では「子どもの発達障害」について子ども 保護者 支援者 それぞれの視点から多角的にサポートします。
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