タブレット学習にはデメリットがあるって本当!?タブレット教材注意点

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昨今、コロナ禍でリモート学習が必要とされ、急速に幼児・小学生の間でタブレットを使った学習が広がってきました。
2019年に文部科学省が打ち出した「GIGAスクール構想」では、子どもたち一人ひとりが最適な環境で勉強できるように、今後、児童生徒1人1台の学習用端末や、クラウド活用を踏まえたネットワーク環境の整備を行うことが示されています。
実際、発達障害のある子どもたちにとっても、タブレット学習はメリットが大きいものですよね。

タブレット学習は、紙と鉛筆を使った学習が苦手なお子さんに適した教材と言えます。「書く」という苦手なスキルをサポートすることで、そのお子さんが本来持っている知的能力を最大限に高めることが可能になるからです。

具体的なタブレット学習のメリットについては、こちらの記事でも取り上げました。
https://yotsuyagakuin-ryoiku.com/blogs/hitsudanpat/

とても効果的である一方で、タブレット学習だけで全てが完結できるわけではない、という視点も大切です。
ここからはタブレット学習の4つの注意点について考えてみます。

タブレット学習の注意点

1.勉強したつもりになる

タブレット学習は、ゲーム感覚で楽しく勉強できる優れものであるといえます。
しかし、「ゲーム感覚」が強くなりすぎると、「課題をクリアする」ということがただのタスクになってしまいます。「1」をタップして不正解だったから、何も考えず次の「2」をタップする、というような作業になってしまうことも。
一方的なアウトプットが多いと、本来の意味での「学び」まで到達できない可能性もあると言えるでしょう。

2.思考力が落ちる

簡単に答えられる分、簡単な問いが中心になります。
また、適宜ヒントが表示されることがあり、お子様の中には「すぐにヒントを見てしまう」というケースも。もう少し粘れば、自分で答えを導き出せたかもしれないのに……ということもあるかもしれません。
このように、テンポよく学習が進む分、思考力が落ちてしまったり、熟考するクセが付きにくい側面があると言えます。

3.達成感がわきにくい

ノートやプリントを使うと、これまでの自分の頑張りを目に見える形で振り返ることができます。しかし、タブレットの場合、記録が残るものもありますが、視覚化しにくいのも事実。やったらやりっぱなしになってしまうことも多く、成果を体感しにくいという側面があります。

4.目が疲れる

タブレットを長時間使い続けると、疲れ目や近視の原因になります。暗いところや悪い姿勢で使用したりしていると、視力が落ちてしまう恐れも。
なかにはタイマーや声かけ機能がついているものもありますが、必ずしもうまく機能するわけではありません。目が疲れると頭痛や肩こりにもつながりますから、紙や鉛筆を使った学習に比べて、学習後に疲労を感じる子どもも少なくないと言われています。

タブレット学習の注意点~まとめ


タブレット学習は、数ある「学びの方法」のうちの一つです。
タブレットさえあれば、鉛筆を持たなくて、書けなくても、プリントは一切使わなくてもいいということにはならないんです。
それでは、苦手の克服にはつながりません。

コミュニケーションによる学習、プリント学習、音読、動画、絵カードなどなど、特に小さなうちは様々な刺激を受けながら学習していきたいものですね。
お子さんの得意・不得意に合わせて上手に教材を活用していきましょう。

55レッスンは、自閉症児の療育に60年以上の実績と高い信頼を誇る「学校法人武蔵野東学園」の編集協力によって作成された、療育の通信講座です。
実物や絵カードを使う課題、実演や制作を行う課題など、さまざまな形で取り組むことができるので、どのようなお子さんであっても楽しく続けることができますよ。

詳しくはHPをご覧ください。

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