こんにちは。四谷学院の療育通信講座、ブログ担当のnecoです。
誰もが運動を楽しむための工夫を、いくつかの記事でご紹介しています。
第1回の記事 ⇒ 誰もが運動を楽しむ工夫
第2回の記事 ⇒ 運動を楽しむ工夫の具体例その1
第3回の記事 ⇒ 今ご覧のこの記事です
第4回の記事 ⇒ 運動を楽しむ工夫の具体例その3
前回の復習
誰もが運動を楽しむ工夫のポイントは、この3つでしたね。
2.目標を一人ひとりに設定する
3.ほめ上手になる
それでは、今回の記事では、「2.目標を一人ひとりに設定する」について、見ていきましょう。
目標設定 ~縄跳びや鉄棒の事例~
個別に回数を積み上げていくような競技では、全体目標ではなく一人ひとりの個別目標を設定します。
たとえば、全員一律で「10回」とするより、「5回」「10回」「15回」の中から自分のできそうなものを選ばせる、という方法に変えるだけでも、ずいぶん変わりますよ。
大人が提示する
本人の練習の様子から、妥当そうな数値目標を提案します。
頑張る力がある子にはやや高めの数値で奮起を促します。
苦手意識の強い子や失敗への不安が強い子には、できそうな数値を何度もクリアさせて自信をつけ、少しずつ目標を上げていきます。
本人に設定させる
自分で決める力がある子には、自分で目標を設定させましょう。
的外れな目標数値を上げがちな子には、大人がいくつか提示した中から選択させるのも良いでしょう。
個別目標はひいきではない
Aさんには高い目標を、Bさんには低い目標を・・・
という状況に、「Bさんだけ簡単に合格できてずるい、ひいきだ」という声が上がることも残念ながらあります。
個別の目標設定は、ひいきではありません。
一人ひとりの「できた!」という達成感を大事にするための環境調整です。
指導にあたる大人が信念を持って子供たちに接し、一人ひとり体力も技術も違うのだから、一人ひとりの目標が違って当然、ということをしっかりと伝えましょう。
運動が楽しい、苦手だけど頑張ろう。
そんなふうに思える子供たち(と、もしかしたら大人たち)が、一人でも多くなりますように!
それでは、また。
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このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
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