社会福祉士になるには?どんな仕事?合格率は?

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はじめまして。
今日からこちらのブログを担当する、四谷学院の安井です。よろしくお願いします!

突然ですが、私は大学の時に社会福祉学を専門に学んでいました。そのこともあって、周りには「社会福祉士」として働いている知人が多くいます。

でもこの「社会福祉士」という仕事、実はあまり広くは知られていないんですよね。
名前は聞いたことがあるけれど、どんな仕事で、どうやって資格を取得するかはよく分かっていない、という方も多いのではないでしょうか。

社会福祉士は、介護福祉士・精神保健福祉士と並び、社会福祉の専門職として、今後ますます需要が高まると考えられている国家資格の一つです。
教育や福祉の仕事に携わっている方であれば、社会福祉士の資格取得にチャレンジしてみたいという方もいらっしゃるかもしれませんね。

そこで今回は、社会福祉士がどういう資格なのか、また、その取得方法についてご紹介します。

動画はこちらをどうぞ!👇

社会福祉士の仕事


福祉とは、生活上の困りごとを抱えている人に、公的扶助による支援や介助を行うことを指します。「社会福祉士」の主な役目は、保健所、児童相談所や児童養護施設、学校などの教育機関、障害児入所支援施設や特別養護老人ホーム、病院などで困りごとを抱えている人の相談にのり、支援を行うことです。

社会福祉士は、高齢者・障害者・ひとり親家庭・子ども・低所得者など、今まさに困りごとを抱えている人を幅広く支援します。特別養護老人ホームなどの施設入所の受け入れ調整や、教職員と保護者間の調整、障害者の生活指導や職業訓練サポートなど、働く場所によって様々な仕事があります。

多岐にわたる社会福祉士の仕事の中でも業務の中心となる内容は「相談業務」です。
日常生活において問題を抱えている人たちの相談にのったり、福祉面から支援やアドバイスをしたりします。行政や医療保健分野などの関係機関との連携、橋渡しの役割もあります。

社会福祉士の仕事を簡単にまとめると、困っている人が適切な機関や制度・法律を利用することで生活の困りごとを解消し、安心して生活できるように、間に入ってサポートする仕事と言えるでしょう。

社会福祉士になるには?


社会福祉士は、社会福祉専門職の国家資格の1つで、福祉の相談援助に関する高度な専門知識・技術をもち、福祉や医療の場において重要な役割を担っています。「ソーシャルワーカー」と呼ばれることもありますが、「社会福祉士」を名乗るのには国家資格が必要なのに対して、「ソーシャルワーカー」を名乗るのに資格は必要ありません。

特別養護老人ホームなど、高齢者を対象とした福祉施設では「ソーシャルワーカー」や「生活相談員・生活指導員」と呼ばれるのが一般的です。児童相談所では「児童福祉士」や「児童指導員」と呼ばれることもあります。学校で「スクールソーシャルワーカー」として働くこともあります。このように、働く職場によって肩書きが異なります。

まとめると、「教師」や「弁護士」などのように「社会福祉士」という固定の職業があるというよりは、「社会福祉士」という資格をもっている人が様々な場所や役割、肩書で仕事をしているという方が、実際の働き方のイメージと近いかもしれません。

社会福祉士資格の取得方法

社会福祉士は次の1、2のいずれかの要件に該当し、なおかつ、社会福祉士国家試験に合格する必要があります。

1 福祉系大学・短大等卒業者(指定科目履修+必要に応じて相談援助実務)
2 社会福祉士指定養成施設卒業者(入学要件あり)

なお、国家試験の合格率は30%程度と言われており、難易度の高い試験であることがわかります。試験合格後は、試験センターに必要な書類を郵送し、その後登録証が交付されてようやく社会福祉士と名乗ることができます。

また、福祉系大学や短大、社会福祉士指定養成施設で学ぶためには、それぞれ金額は異なりますが40~400万程度の学費が必要となります。

つまり、社会福祉士の資格を取得するには、大学・短大・通信課程など専門の機関で学び、実習や実務経験を経て、さらに国家試験に合格する必要があるということです。

社会福祉士を目指すのに向いている人・向いていない人はいる?


社会福祉士の資格は、「これから福祉の道に進もうと思っている人」「福祉の道でスキルアップしたい、幅を広げたいという人」にとっては、もっていることでプラスになる資格です。しかし、取得のためには時間や経験、そして通う場所に応じた学費も必要なため、しっかりとライフプランを決めたうえで目指していく必要があると言えるでしょう。

一方で、「今すぐ現場で活かせる知識が欲しい人」や「働きながら学びたい人」、「すでに資格を持っていて、今の職場でさらにキャリアアップしたい人」にとっては、取得するためのハードルがやや高い資格と言えるかもしれません。

「社会福祉士の資格をとるのはハードルが高い、でも福祉分野の中でも特に子どもと接する仕事に携わりたい/スキルアップしたい!」という方にとっては、「発達障害児支援士」、そして「発達障害児専門支援士」という資格が支えになってくれると思います。

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