こんにちは、四谷学院の生田です。
2学期は、運動会や発表会などの行事ごとが目白押しですね。心待ちにしているお子さんもいれば、なかには「参加したくない」というお子さんもいらっしゃるかもしれません。
この「参加したくない」には、実はいろいろな理由があります。やみくもにフォローするだけでは、うまくいかないことも多いんです。
そこで、今回の記事では「園・学校行事に参加できるようになるための4つの支援法」についてご紹介します。
動画はこちらをどうぞ!
目次
園・学校行事が苦手な理由とその対処法
ここからは、4つの支援法について具体的にご紹介していきます。
刺激を減らすサポートグッズを取り入れる
発達障害のあるお子さんの多くは、大人やほかの子どもよりも環境への許容範囲が狭いと言われています。そのため、競技のBGMやピストルの音、人だかりや直射日光などが耐えられない、というケースも珍しくありません。
こうした感覚過敏の傾向があるお子さんの場合、なるべく苦手なものから距離を置けるように、刺激を減らすサポートを行うことが大切です。
・屋外ではサングラスやつばの広い帽子を着用する
見通しを持たせる
初めてのことは誰でも不安を感じるものですが、発達の気になるお子さんの場合は、特にその傾向が強いと言われています。
そうした不安を軽くするためにも、運動会や発表会の練習をする際は、「いつ・どこで・誰と・何をするか」を明確にできるといいでしょう。
・事前にフォーメーションなどが書かれた紙を配る
活動内容を見直す
お子さんが行事ごとへの参加を嫌がる場合、運動会や発表会で行う活動の内容が、そもそもその子にとっては難しすぎるといったことも考えられます。
そうした場合は、視覚支援をして取り組みやすくする、できるところだけ参加するなど、お子さんの発達段階に応じて活動内容を工夫できるといいでしょう。
・ダンスは前の人をお手本にできるように後列に配置する
安心できる環境を整える
緊張や不安を感じやすい子どもの場合、大人やほかの子どもに「見られる」ことをプレッシャーに感じて、その場から動けなくなってしまうことがあります。指導者は、なるべく本人がリラックスして活動に参加できるような環境を整えましょう。
また、たとえ途中で辞退してしまったとしても、「皆のこと、応援できたね」「入場行進のところ、かっこよかったよ」というように、「できたこと」に目を向けて声をかけていくことが大切です。
・仲良しのお友達とペアにする
園・学校行事を楽しめるようになるには?
今回は、園や学校行事に参加できないよくある原因と、そのサポート例をいくつかご紹介しました。
ときには、「いろいろなことができるようになってほしい」という思いから、周りの子どもと比べてしまうこともあるかもしれません。ただ、それでは、指導者もお子さん自身も辛い思いをするばかりです。
もちろん、正しいやり方でできるようにすることも大切ですが、それ以上に大切なのは、本人が楽しんで活動に参加できるようになることですから、指導者は、お子さん自身とも相談しながら「これなら参加できるかも」という支援法を模索していけるといいでしょう。
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このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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