運動会に参加したくない!その理由は?4つのサポート法を紹介します

※この記事は約4分で読めます。

こんにちは、四谷学院の生田です。

2学期は、運動会や発表会などの行事ごとが目白押しですね。心待ちにしているお子さんもいれば、なかには「参加したくない」というお子さんもいらっしゃるかもしれません。

この「参加したくない」には、実はいろいろな理由があります。やみくもにフォローするだけでは、うまくいかないことも多いんです。

そこで、今回の記事では「園・学校行事に参加できるようになるための4つの支援法」についてご紹介します。

動画はこちらをどうぞ!

園・学校行事が苦手な理由とその対処法

ここからは、4つの支援法について具体的にご紹介していきます。

刺激を減らすサポートグッズを取り入れる

発達障害のあるお子さんの多くは、大人やほかの子どもよりも環境への許容範囲が狭いと言われています。そのため、競技のBGMやピストルの音、人だかりや直射日光などが耐えられない、というケースも珍しくありません。

こうした感覚過敏の傾向があるお子さんの場合、なるべく苦手なものから距離を置けるように、刺激を減らすサポートを行うことが大切です。

支援の一例
・先生の話を聞くとき以外はイヤーマフをつける
・屋外ではサングラスやつばの広い帽子を着用する

 

見通しを持たせる

初めてのことは誰でも不安を感じるものですが、発達の気になるお子さんの場合は、特にその傾向が強いと言われています。

そうした不安を軽くするためにも、運動会や発表会の練習をする際は、「いつ・どこで・誰と・何をするか」を明確にできるといいでしょう。

支援の一例
・過去の動画やお手本を繰り返し見せる
・事前にフォーメーションなどが書かれた紙を配る

 

活動内容を見直す

お子さんが行事ごとへの参加を嫌がる場合、運動会や発表会で行う活動の内容が、そもそもその子にとっては難しすぎるといったことも考えられます。

そうした場合は、視覚支援をして取り組みやすくする、できるところだけ参加するなど、お子さんの発達段階に応じて活動内容を工夫できるといいでしょう。

支援の一例
・鍵盤と楽譜の同じ音に同じ色のシールを貼って対応させる
・ダンスは前の人をお手本にできるように後列に配置する

 

安心できる環境を整える

緊張や不安を感じやすい子どもの場合、大人やほかの子どもに「見られる」ことをプレッシャーに感じて、その場から動けなくなってしまうことがあります。指導者は、なるべく本人がリラックスして活動に参加できるような環境を整えましょう。

また、たとえ途中で辞退してしまったとしても、「皆のこと、応援できたね」「入場行進のところ、かっこよかったよ」というように、「できたこと」に目を向けて声をかけていくことが大切です。

支援の一例
・途中で離席しやすい位置に席を用意する
・仲良しのお友達とペアにする

 

園・学校行事を楽しめるようになるには?

今回は、園や学校行事に参加できないよくある原因と、そのサポート例をいくつかご紹介しました。

ときには、「いろいろなことができるようになってほしい」という思いから、周りの子どもと比べてしまうこともあるかもしれません。ただ、それでは、指導者もお子さん自身も辛い思いをするばかりです。

もちろん、正しいやり方でできるようにすることも大切ですが、それ以上に大切なのは、本人が楽しんで活動に参加できるようになることですから、指導者は、お子さん自身とも相談しながら「これなら参加できるかも」という支援法を模索していけるといいでしょう。

発達障害児支援士で学べる!

四谷学院の「発達障害児支援士資格認定講座」は、実際の指導の現場で必要とされる専門的な知識を網羅しています。

カリキュラムの一例
・初めてのことへの拒否反応への対応
・活動参加への促し方
・運動発達・操作性について
・勝負へのこだわりが強すぎる場合

さらに!発達障害児〈専門〉支援士資格認定講座では、保護者や指導者からお悩みの多い「ことば」と「運動」の支援についてもさらに深堀りして学ぶことができます。

運動会や発表会などのイベントが続くこの時期に知っておいていただきたい内容が満載です。
詳細は、HPをご覧ください。

コメント