
四谷学院の「まいにちことばレッスン」が開講して、1ヵ月が経ちました。
おかげさまで多くの方からお申し込みをいただき、スタッフ一同、大変うれしく思っております。
そんな中で、最近よくいただくのが次のようなご質問です。
「小学生(あるいはそれ以上でも)なのですが、受講してもいいですか?」
「知的障害があり年齢と発達に差があるのですが、受けられますか?」
答えは、もちろん「大歓迎」です。
今回は、なぜ本講座が年齢を気にせずスタートできるのか、その理由をお話しします。
目次
「実年齢」よりも「いまの理解」に合わせることが、成長の近道

学校生活では、基本的には実年齢に合わせた会話や指示が飛び交います。社会の中でも、私たちは相手の見た目の年齢をもとにコミュニケーションをとることがほとんどですよね。
そんな中、ことばの土台がまだ十分に固まっていない状態で、背伸びをしたコミュニケーションを求められ続けると、お子さんは「わからない」「伝わらない」という挫折感を抱き続けてしまいます。この負のループは、お子さんの自信を失わせるだけでなく、自分を閉ざしてしまう原因にもなりかねません。
だからこそ、何歳であっても、その子の「わかる」「できる」に合わせてコミュニケーションを育んでいくことはとても大切です。
そうした中で生まれる「言いたいことが伝わった!」「相手の言うことがわかった!」という経験は、「もっと話してみたい」という前向きな気持ちを育てる原動力にもなります。
脳は何歳になっても変わり続ける性質を持っています

「そうは言っても、脳の成長は子どものうちに決まってしまうのでは?」
と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに幼児期は脳が非常に柔軟で、「黄金期」と呼ばれる時期があります。しかし、近年の研究によれば、大人の脳であっても、新しい刺激に応じてその構造を変えていく力を持っていることがわかっています。
たとえば、これまで一度もジャグリングをしたことがない大人たちに、3か月間ジャグリングの練習を続けてもらったという実験があります。その結果、ジャグリングに必要な視覚や運動を司る脳の領域(灰白質)が、実際に厚くなったことが確認されました。
さらに、練習をやめるとその部分は元に戻ることもわかり、脳は「使えば使うほど、その役割に合わせて変化し続ける」ことがはっきりと示されたのです。
ことばの学習もこれと同じです。「今」が最も脳を動かせる時であり、「もう遅い」と諦めてしまうことは、脳にとってとてももったいないことです。
お子さんに合ったレベルでことばを使う経験を積み重ねれば、年齢に関係なく、新しいことばのネットワークが脳の中に築かれていきます。
コミュニケーションの「根っこ」を太くする

まいにちことばレッスンが大切にしているのは、日常的なやり取りを支える「土台づくり」です。
特定の年齢に合わせることを目標にするのではなく、「自分の気持ちを言葉にして、誰かと通じ合うための土台」を丁寧に作っていきます。具体的には、以下の4つの力をバランスよく育てます。
- 聞く :ことばをキャッチする
- 理解する:言われたことの意味がわかる
- 運動 :発声・発音する
- 意欲 :「話したい」「伝えたい」という気持ちを育む
これらの力は、学年が上がってからの学習や人間関係を支える、もっとも重要な部分です。根っこが太くなれば、学校での指示理解がスムーズになったり、お友達とのやり取りに自信が持てたりと、生活全体に良い変化が現れ始めます。
「育てたい」と思ったその瞬間が、最高のスタートライン

私たちは、「ことばの学習に遅すぎることはない」と考えています。
もちろん、発達の黄金期である低年齢のうちにスタートすることは大きなメリットがありますが、10歳でも15歳でも、その子のペースでことばを育むことは可能です。
そして、「この子のために何かしてあげたい」と思ったその時が、何かを始めるにはベストなタイミングです。
「もう遅いかも……」と心配する必要はありません。大切なのは、お子さんに合ったステップで、着実にことばの力を育てていくことです。
無料のサンプル動画をご覧いただけます
「うちの子の今の様子に合うかな?」
と迷われたら、まずはHPより無料のサンプル動画をご覧ください。
講義動画を丸ごと1本、さらには本編のダイジェストも視聴できるので、講座の雰囲気や内容について、ご家庭でゆっくり確かめられます。
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なお、オンラインまたはお電話で利用できる個別相談も無料で実施しています。専任のスタッフが丁寧にヒアリングし、アドバイスするので、どなたもお気軽にご参加くださいね。

このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。


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