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【ADHD】特性は?何型?支援はどうする?

  公開日:2022/05/19

※この記事は約6分で読めます。

発達障害の1つとして、ADHDという言葉を聞いたことのある人も多いかと思います。

ADHDは Attention-Deficit/Hyperactivity Disorders の略で、注意欠陥/多動性障害ともよばれています。

ADHDの定義は以下のとおりです。参照:参考3 定義と判断基準(試案)等 文部科学省

ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである
また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される

ADHDは、DSM-5(アメリカで出版された、精神疾患の国際的な診断基準)によると

  • 不注意優勢型
  • 多動性・衝動性優勢型
  • 混合型

の3つの病型があるとされています。
その原因や症状はまだ完全には解明されていませんが、脳機能の発達に何らかの原因があると推定されています。

今回の記事では、それぞれの型の特性と、その支援の基本についてご説明しています。

ADHDの「型」について

不注意優性型とは

不注意優性型には以下のような特性があげられます。

・注意力不足
・気が散りやすい
・忘れ物やなくし物が多い
・約束を忘れてしまう

たとえば、授業中に課題を解いている時、窓の外に飛行機が飛んでいたとします。
ほとんどの子どもは大して気に留めることもなく課題を続けることでしょう。
ところが、ADHDで不注意優性型のお子さんは、視界に飛行機が入った途端、注意が逸れてしまって、課題を最後までやり遂げられなくなる場合があります。
そうすると、先生や保護者は「やる気がないのでは」と思ってしまうかもしれません。

しかし実際は、うまくやりたいのにできない自分に、子ども自身も困っているのに、大人が気づけていないケースも多いのです。

特に不注意なタイプのお子さんの場合、一見するとほかの子どもと変わらないため、その障害特性に気づかれにくく、「怠けている」「物事への興味が薄い」と誤解をもたれることがしばしばあります。

多動性・衝動性優位型とは

多動性・衝動性優位型には以下のような特性があげられます。

・じっと座っていられない
・過度にしゃべる
・順番を待つのが難しい
・他の人がしていることをさえぎったり、じゃましたりする
多動性・衝動性の傾向が強い子どもの場合、集団で授業を受ける、お友達と遊ぶ、公共の場でルールを守る、といったことがむずかしくなります。
自分の気持ちをうまく説明することが苦手な子も多いため、相手を攻撃してしまい、子ども同士のトラブルに発展するケースも見受けられます。

以上が、ADHDにおける3つの型の特性になります。
その傾向は一人ひとり異なるため

・忘れっぽいけどコミュニケーションはうまくとれる
・集中力はあるけど他者への攻撃性が強い

など、不注意の傾向が高いお子さんもいれば、衝動性の傾向が高いお子さんもいますから、一人ひとりに合った支援が必要になります。
ここからは、ADHDのお子さんへの支援法について考えてみましょう。

ADHDの支援

叱るよりもほめる

ADHDのお子さんへの支援の基本は、
成功体験を積めるように配慮することです。

ADHDの子どもは、その特性から、

「いつも忘れ物をしてやる気がない」
「順番を守れなくてほかの子を困らせてしまう」

という風に、先生や保護者から叱責を受けやすい傾向があります。
叱責を繰り返すうちに、子どもは自信を喪失し、やがて二次障害や周囲とのトラブルなどにつながる恐れもありますから、大人が「できないことを責めるのではなく、できたことをほめる」という姿勢を保つことはとても重要です。

成功体験を積み重ねることで、子どもも「自分はやればできるんだ」と自信をもって活動に取り組めるようになることが期待されます。

スモールステップ学習

では、成功体験を積むためのコツはなんだと思いますか?

それは、ずばり
スモールステップ学習です。
スモールステップの学習では、急にむずかしい課題をだすことはしません。
子どもの発達に合わせて、少しずつレベルを上げていきます。

そのため、子どもは毎回「できた!」を実感しながら次に進めるわけです。
無理なく進められるので、指導する大人もほめる回数が自然と増えて、子どもとの関係をより良くできるというメリットもあります。

スモールステップ学習の例

では、ここでひとつ、スモールステップの具体的な例をあげますね。
「授業中にじっと座っていられない」というお子さんの例を考えてみましょう。

この場合、まずは「実際に座っていられる時間」を計測します。
10分間は座っていられるということであれば、10分以内で解ける課題を出してみます。
そうすることで、無理なく課題を達成し、1つの成功体験を積むことができますよね。

1つのステップを達成したら、次はもう少し時間のかかる課題を出します。
1つの課題を達成するごとに、たくさんほめてあげてくださいね。

このような学習を繰り返す中で、成功体験がどんどんと積み重なり、少しずつ集中できる時間が長くなることが期待できます。

まとめ:【ADHD】特性は?支援はどうする?

いかがでしたか?
今回は、ADHDの特性と、お子さまが自分に自信をもてる支援の方法についてお話しました。

発達支援では、お子さま一人ひとりの障害の特性と向き合いながら、「できること」を1つずつ増やしていくことが大切です。
お子さまが健やかに成長し、自尊心を育められるように、園や学校、ご家庭と情報共有しながら、連携をとれるようになるといいですね。

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四谷学院では「子どもの発達障害」について子ども 保護者 支援者 それぞれの視点から多角的にサポートします。
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