こんにちは、四谷学院の発達障害児支援士、発田です。
今日は、NHKで放映された「ハートネットTV “書けない”ボクと母が歩んだ道~学習障害と共に~」をご紹介いたします。
再放送も予定されていますよ。
目次
ハートネットTV「“書けない”ボクと母が歩んだ道~学習障害と共に~」
内容
・「もう書かなくていいよ」と言うまでの母子の葛藤
・タブレットに出会う
・合理的配慮を求めた結果
・母子の経験を伝える
放映日
初回放送 :2021年11月17日(水) 午後8時00分〜午後8時30分
これからの放送:2021年11月24日(水) 午後1時05分〜午後1時35分「再」
今年4月から慶應義塾大学に進学した菊田有祐さん(19歳)。極端に書くことが苦手という「学習障害」がある。そんな彼がどうやって大学へ進学できたのか?小学生時代に書く訓練をさせていた母。葛藤の末、母と子が手にした“あるもの”とは。文科省の調査によると「知的発達に遅れはないものの学習面で著しい困難を示す通常学級の児童生徒」の割合は4.5%とも。菊田さん親子の歩みを通して“学ぶ”とは何かを考える。ハートネットTVホームページ
学習障害のある子どもが大学に進学するまで
小学校1年生の時、医師から「書くことが苦手な学習障害」と言われた一人の男の子が、大学に進学するまでの母と子の歩みを追ったストーリーでした。
タブレットに出会った
文字を図形のように認識し、まるで絵を模写するように書いていた有祐さん。
「自分は他人とは少し違っている」「僕は勉強ができない」と感じていた彼が小学校5年生の時に出会ったのが「タブレット」。
「これでできる!」
「学校でも使えたらいいね!」
と母子は早速、学校にタブレットの使用許可を申請しましたが、前例がないからと認めてもらえるまで1年間かかりました。
特別扱いに不安を感じる
一方でタブレットには出会えたものの、特別扱いされることに対する不安を抱えていました。
どう伝えれば周囲に理解してもらえるか担任と相談を重ねた結果、「タブレットは自分に必要な筆記用具」だと話しました。
「周囲の大人が優しい目を向けてくれれば、周りの子どもたちも優しい目を向けてくれる」
「理解してもらうために伝えることの大切さを知った」
という彼の言葉と、
「何でできないんだろう?こうしたらできる?ああしたらできる?と考えてもらうことが配慮」
というお母様の言葉が印象的でした。
「これならできる!」に出会って欲しい
彼が出会えたタブレットのように、発達障害のある子どもたちが
「これならできる!」
と思えるものに出会えることを願ってやみません。
視力の悪い子どもが眼鏡を使うように、書くことが苦手な子どもがタブレットを使えるような世界が広がっていくといいなと思います。
このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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