自己肯定感を高める働きかけ

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こんにちは。四谷学院の療育通信講座、ブログ担当のnecoです。

発達障害やグレーゾーンのお子さん・親御さんを数多くサポートしている55レッスンでは、何よりも大切にしていることがあります。
それは、自己肯定感を高めることです。

自己肯定感

自己肯定感とは、自分を大切に思う感じ、自分という存在を丸ごと受け入れる感じのことです。
発達障害の子どもたちは、その障害特性のために、物事に失敗し、大人に注意される経験が多くなりがちです。
そのため、自分に自信がなく、自分のことを前向きに受け止められないことがあります。

そんな子どもたちが、自分を大切に思う気持ちを心の中に育てていくためには、大人の「ある関わり方」がとても重要です。

大人のかかわり方

それは、プロセスを褒める こと。
物事の結果ではなく、プロセス・過程を認め、賞賛するということです。

結果を褒めるとは、こういうこと。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”大人1″] テストで100点を取ったね。おめでとう! [/speech_bubble]  

一方、プロセスを褒めるとは、こういうこと。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”大人2″] テストに向けて毎日コツコツ勉強したね。とてもがんばりました![/speech_bubble]  

テストで100点を取ることは確かに素晴らしいことで、賞賛に値するものだと思います。この点数の裏には、100点を取るまでのご本人の勉強の軌跡が隠れていることでしょう。
ただし、大人1の言い方では、点数にしか焦点が当たっておらず、ご本人の努力にスポットライトが当たることはありません。
これでは、良い点を取らなければ褒めてもらえないというメッセージにもなりかねません。

一方、大人2の言い方では、点数には触れていません。もちろん触れても構わないのですが、力点を置くのは「コツコツ勉強した」という努力についてです。
毎日コツコツ勉強した結果、良い点が取れた。前回よりも得点が上がった。前回できなかった問題ができた。などなど、努力したプロセスとセットにして結果を認めるようにします。

自分のがんばりを認めてもらえたお子さんは、自分の力に価値を感じ、積極的に物事に取り組むことに意義を見出せるようになります。
これこそが、子どもたちの明るい毎日を支える自己肯定感です。

プロセスを含めた「成果」を大事に

大人として生きていくためには、プロセスだけでなく、結果を出すことも求められますね。
そのことをよく知っているからこそ、我が子に結果を出す大切さを伝えておられる保護者の皆さんも多いだろうと思います。

四谷学院では、単なる結果ではなく、そこに至るまでのプロセスを含めた「成果」を大事にしています。

・カンニングをしてでも100点を取りたいと思うのか?
・コツコツ努力して60点を取るのか?

・100点を取らなければ自分を認められないか?
・前回50点だったテストに今回60点を取れたことを喜ぶか?

四谷学院は、後者の在り方にこそ、人として豊かな生き方のヒントがあると考えます。

わたし個人としてはどちらも否定しません。その方が選択した生き方に敬意を払います。
コツコツ努力した60点より、多少強引な手を使ってでも手に入れた100点が必要な場面、評価される場面があるのが、この世の中だとも思います。

ただ、わたしは、すこやかな自己肯定感を持つ子どもたちは、そのほとんどが、自分の努力を認められる子たちであると実感しています。

努力ができて、努力ができる自分を認められた上で、結果も出す。これが一番の理想です。
ただし、結果が出なかったとしても、それはそれ。
結果は結果、努力は努力として、他人の評価と自分の行為とを切り分け、全てを否定せず、自分を自分で大切にすることを知っている。
自己肯定感を持つ子どもたちとは、こんなふうに発想し、行動できる子たちだと思うのです。

わたしが55レッスンの担任として指導させていただく時も、プロセスを認める働きかけを通して、子どもたちに自分を大切に思う気持ちを育ててもらいたいなあと思っています(*^^*)

自己肯定感を高める働きかけ(まとめ)

あなたは、お子さんやご自身の大切な方々に、そしてあなた自身に対して、どちらを大切にする働きかけをされていますか。

結果?
それともプロセス?

よかったら、こっそり教えてくださいね。
それでは、また!

四谷学院療育55段階プログラム(55レッスン)のパンフレットを無料でお送りします。
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