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言葉が遅い、言葉が出ない理由とその対応法【発達障害児支援の四谷学院】

  公開日:2021/06/24
最終更新日:2021/08/02

※この記事は約4分で読めます。

こんにちは、四谷学院の発達障害児支援士、発田です。

今日は「ことばが遅い」「ことばが出てこない」というお悩みについてお答えしていきます。

言葉の遅れはいつ、何で判断するのか?

言葉の発達が標準よりも遅れていることを言語発達遅滞と言います。
1歳半健診、3歳児健診で指摘されることが多いようです。
言葉の遅れは、児童精神科の受診理由としても多いと言われています。

言葉の発達段階の目安

1歳半健診

言葉の発達に関わる質問として、以下のようなものがあります。

・テレビや人のまねをしますか。
・「マンマ」「ブーブー」などの意味のあることを言いますか。
・「ワンワンはどれ?」などと尋ねると指さしして答えますか。
・「絵本を持ってきて」など簡単な言葉の指示に応えますか。
など

言葉だけに関わらず、子どもの発達においては模倣する力はとても大切になってきます。
また、何かを見つけた時にそれを誰かに伝えようとする指さしは共感性の発達を表します。これはコミュニケーションの基礎となる力です。

言葉の発達には個人差もあり、環境などによっても影響を受けます。
そのため、1歳半健診においては断定せずに「様子を見ましょう」と言われることも多くあります。

3歳児健診

言葉の発達に関わる質問として、以下のようなものがあります。

・自分の姓名がはっきり言えますか。
・犬や猫などを見て、その名前を言えますか。
・友達の名前を呼びますか。
など

こうしたチェックポイントを診断ラインとして判断しています。

言葉の遅れの理由

言語発達の遅延の理由はいろいろなものが考えられますが、主なものは6つ挙げられます。

聴覚障害

言葉は、まずは耳からインプットされて、それが脳で処理され、その後、口からアウトプットされるという流れになっています。インプットである聴覚に問題があると言葉の遅れの原因となります。
たとえば、言葉が歪んで聞こえる、音が小さく聞こえるなどがあると、言語発達が遅れてしまいます。

対人関係の問題

言葉はコミュニケーションの1つの手段です。そのため相手の存在を意識したり、かかわりたいという気持ちが不十分だと言語の発達に影響が出てしまいます。代表的なものとして自閉症スペクトラムがあります。
ほかの機能に障害がないならば、子どもの興味関心を広げていくようなアプローチが有効です。

知的障害・発達障害

脳など中枢神経においてなんらかの障害が生じていることが原因とされています。

知的障害に伴う言語発達の遅れは、言葉はインプットされるものの、意味が理解出来ない、つまり脳でうまく処理できないためにアウトプットできないといった状態です。

機能障害

のどや舌、口の周りの筋肉など、発声や発語に必要な器官に障害があったり、発達が未熟だったりする場合、言語発達が遅れることがあります。
発声が不明瞭である理由の1つにも挙げられます。お話しする機会を多く設けたり、口周りの筋肉を鍛えるなどトレーニングを行ったりすることで発達を促すことができます。

 

環境の問題

周りから話しかけられない、複数の言語が使われているなど、養育環境の問題で、言語発達が遅れるケースがあります。

言葉の遅れが気になった場合の対処法

言葉の遅れが気になると、子どもに対して何かしてあげたい、言葉が出るように促していきたいと思うものですよね。
原因が分かっているのであれば、それぞれの原因を踏まえてトレーニングをしていくことになります。
ここでは、原因がはっきりしない場合、あるいはいずれの原因であっても共通して言えるような言葉のトレーニングについて気を付けるべきことをお伝えします。

言葉を「イメージできている」ということが大事である

言葉はインプットされて、この言葉が何なのか理解できて、アウトプットにつながります。

たとえば、「コップ」という言葉をかけたときに、その子が「コップ」のイメージが頭に浮かんでいるかどうか?それが大切です。
「コップ」と言って、それが「コップ」のイメージと結びついていることが、言語の発達の大前提となります。

言語表出が遅れているだけのケースもある

言葉の理解は問題なくできている、つまり言葉とイメージはつながっているけれども、発語がない場合があります。
機能的な問題がないのであれば、「伝えたい」という気持ちを育てていくために、「やり取りを楽しむ」ことが大切になってきます。

 

四谷学院では「子どもの発達障害」について子ども 保護者 支援者 それぞれの視点から多角的にサポートします。
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