こんにちは、四谷学院の発達障害児支援士、発田です。
子ども達や保護者への支援の仕方について
周りの理解が得にくい。
自分一人では限界を感じている。
そんなお悩みはないでしょうか?
先日、発達障害児支援士の方から、とっても素敵なお話を聞かせていただきました。
園や施設での連携に悩んでいる方にとくにシェアさせていただきたいお話です。家庭での連携にもきっと役立つお話かと思います。
では、さっそくどうぞ。
目次
周囲の理解が得られなかったが…
発達支援を学び必要性を感じ、実際に自分で学んで、園で実践をし始めた保育士のAさん。
不適切な行動をしたときに、子どもに対して「ダメだよ!」とただ強く叱るのではなくて「どうしてそう行動したのか?」と、辛抱強く、子どもを観察したり答えを待ったりしていました。
しかし、そうしたAさんの取り組みに対して、周りの保育士は乗り気ではありません。
「ダメなものはダメって強く言わないと!」「それは甘やかしだ」「時間がかかって大変でしょ」などなど・・・。
しかし、Aさんは「行動には必ず理由がある。その理由を知ることで、もっと適切な対応ができるはず」と、支援姿勢を貫きました。
その後・・・
最初は乗り気でなかった同僚も今ではAさんと同じように「なぜ?」と子どもと一緒に考える姿勢が定着してきたと言います。
Aさんは、どのようにして周りの人たちを巻き込んでいったのでしょうか?
とても気になり、やったことを3つ教えてもらいました。
1)あえて「頼る」こと
自分一人でできることでもあえて相手を頼って、助けを求めました。
その結果「ありがとう!!」「助かります!」と感謝を伝える機会が増えていきました。すると、積極的に協力してくれる人が出てきたんです。
ひとは「自分のことを頼ってくれる人」すなわち「自分を信頼してくれる人」に心を開きます。
「こんな提案をしてもきっとこの人なら受け入れてくれるはず」という安心感があるわけですね。それはそのまま提案しやすい環境・提案を受け入れやすい環境に繋がります。
2)相手の話を聞くこと、相手に伝えること
もしかすると、自分は「改善したい!」と思っていることでも、周囲の人は気づいていないのかもしれません。
そう考えて、園での課題や問題意識を共有しました。
「課題の価値」が共有できていないために、一方はそれを大切にしようとし、他方ではそれを無視します。これでは平行線ですよね。
「いま大切にしているものは何ですか?」「私はこれを大切にしたいと思う」こうした問題意識、言い換えれば目標設定が共有できることで、スタートラインに立つことができます。相手が大切だと思うことであれば、それを無視したり否定したりはしにくいはずです。
2)相手の意見を「受け入れる」こと
異なる意見のある方はどこの環境でもいらっしゃると思います。それを否定するのはとても簡単です。
でもいったん受け入れてみてもよいかもしれない、そう考えて「私は受け入れましたよ」という態度を相手に示しました。
誰でも自分を否定されると、むっとしてしまうものです。
ほんの一言、「そうですね、そうかもしれません」「でも、ちょっとだけ試してみていいいですか?」と言ってみる。
そんな風に少しずつ、実績を作っていくことが大切かもしれません。
連携がうまくいかない、自分ばかりがんばっている気がする方へ
自分ひとりでは限界があり、一緒に働く人たちの協力を集めないと、成し遂げられないことは多いと思います。
しかも、私達支援者が対応すべきは、子ども達だけではありません。保護者、そして周りの支援者たちが連携して子どもたちを支えていきます。
今回頂いた経験談は、連携がうまくいかない、自分だけがんばっているような気がする…そんな風に感じてしまうときにも、ぜひ見直しておきたいことだと思いました。
このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
コメント