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見る力を育てる遊び

  公開日:2017/08/17
最終更新日:2017/10/02

※この記事は約4分で読めます。

こんにちは。四谷学院の療育通信講座、ブログ担当のnecoです。

 

今回は、ごく自然な遊びの中で、ものを目で追う力を育てる活動をご紹介します。

「見る」ということ

私たちの生活の中では、ものを「見る」ことが大きな役割を果たしていますね。

そもそも、 見ること は、眼球運動、視空間認知、目と手の協応など、さまざまなスキルが複雑に絡み合ってできている動作です。
ものを見るという動作を切り分けてみると、以下のように、実にたくさんの働きに分けることができます。

 

見ることの働き
・ものをじっと見つめる
・ものの動きを目で追う
・一点から別の一点に視点をジャンプさせる
・両目で距離感や立体感をつかむ
・見たいものと背景とを見分ける
・形や色を見分ける
・見た目の異なるものを「同じ」と認識する
(実物のリンゴと写真のリンゴが同じリンゴだとわかる)
・空間的な位置をつかむ
・動くものの軌跡を予想する

 

などなど。

これを全部説明しようとすると一冊の本になってしまうので、今回は、難しいことは全部とばすことにして、ものの動きを目で追う力だけに着目した遊びをご紹介します。

 

ものの動きを目で追う力を高める遊び

遊び方はとてもカンタンです。

<用意するもの>
・ピンポン玉、ゴルフボール、スーパーボールなどの小さなボール
・紙コップ

<遊び方>
1.大人がテーブルの端からボールをゆっくり転がします。
2.お子さんは反対側で紙コップでボールを受け止めます。

大人から見るとごく簡単な動作のようですが、この活動の裏には

・転がるボールを目で追う力
・ボールの軌跡を予測する力
・予測したボールの落下点に手(紙コップ)を動かす力

などが働いています。

 

うまくできない時のサポート例

うまくボールを受け止められない子には、以下のサポートを試してみましょう。

 

ボールが転がるルートを作る

電車遊びのレール、段ボールを切ったもの、割り箸などを使って、ボールが転がる「線路」を作ってあげましょう。
線路の端でコップを構えていればボールが勝手に転がり落ちてくる状態です。
お子さんには、線路の視点から終点まで、ボールを見続けてもらいます。
最初はできるだけゆっくりボールを転がしましょう。

 

口径の広い容器を使う

カップラーメンの空き容器、タッパーなど、紙コップの代わりに口の広い容器を使います。
ボールの落下点から多少ずれてもボールを受け止められます。

 

上手にできる時の応用例

慣れてきたら、こんなふうに難易度を上げてみましょう。

 

ボールのスピードを上げる、変化させる

速く動くもののほうが、当然追いかけにくくなるものです。
同じ線路の上を転がすにしても、速く転がしたりゆっくり転がしたりして変化をつけ、ものが動くイメージをさらに深めていきましょう。

 

スタート地点を移動する

大人がボールを転がすスタート地点を変化させます。
相手を見ること、ボールが転がる軌跡の変化を予測することの練習になります。

 

小さな道具または手で受け止める

口径の狭い道具(おちょこ、スプーンなど)で受け止めたり、手で受け止めたりしてみましょう。

※手の使い方が苦手なお子さんは、手でボールを受け止めるよりもコップの中に落ちてくるのを待つ方が簡単です。
ただし、手の使い方に問題のない方は、手で受け止める方が簡単と感じることもあります。

 

目が上手に使えるようになると

今回は、ご家庭にあるもので簡単に取り組める遊びをご紹介しました。
生活の中で楽しく遊びながら、動くものを目で追う力を育てていくことができます。
目を上手に使えるようになると、

文字をたどりやすくなる
先生の指示が伝わりやすくなる
生活動作がスムーズになる

など、さまざまな場面で良い影響が現れると期待できます。

 

今回ご紹介した遊びはごく一例です。
見る力を高めるための専門的な訓練方法も確立されていますので、苦手さが強い場合は専門家に相談されることをお勧めします。

あなたのお子さんがいきいきと輝く楽しい毎日を過ごせますように、心から応援しています!
それでは、また!

 

 

55レッスンの通信指導では、お子さんの特性に合わせた遊びも
担任の先生が提案していきます。

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