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発達障害の二次障害とは

  公開日:2017/08/18
最終更新日:2018/02/23

※この記事は約5分で読めます。

こんにちは。四谷学院の療育講座、ブログ担当のnecoです。

今回は、「二次障害」について、概要をご紹介します。
 

二次障害とは

発達障害に対して適切な対応がされず、周囲の無理解や不適切な関わりが続くことで

発達障害とは別の二次的な症状が現れることです。
 
「二次」とは、

1.第二回。二番目。
2.ある物事や現象が、本来のものに対して付随する関係にあること。副次。

という意味です。

※出典:デジタル大辞泉
 
つまり、ご本人がお持ちの障害特性が「一次障害」だとすれば、

その障害に関連して、違う困りごとが持ち上がる。それが「二次障害」です。
 

二次障害が起きる背景

発達障害の特性を持つ子どもたちは、その障害特性から

定型発達の子どもたちが簡単にこなす課題に

大変な難しさを感じることが少なくありません。
 
周りの子はどんどんできるようになっていくのに、自分は努力してもなかなかうまくいかず、

失敗を重ね、大人に叱られてつらい思いを重ねる、、、
 
こんな状態が続くと、子どもたちは

「自分はダメな人間だ」と自分を責めてしまったり、

「どうせ何をやってもうまくいかない」と諦めてしまったりするようになります。
 
また、学校の勉強についていけなくなったり、

コミュニケーションの苦手さによりトラブルが頻発したりすると、

からかいやいじめの対象になることもあります。
 

 
このように、心が傷つけられる体験が重なると、

不安や緊張が高まり、ご本人の気持ちのありように歪みが生まれ、

二次的な問題を引き起こしやすくなります。
 

二次障害の症状

二次障害になって現れる症状には、

・身体面の不調
・精神面の不調
・問題行動

などがあります。
 
不安や緊張の高まりから、頭痛や食欲不振、不眠などが起こったり、

さらに症状が進むとうつ状態になったりすることも。

学校や屋外での活動に自信がないと、不登校や引きこもりという表現を選ぶこともあります。

過剰な不安や緊張が外に向かうと、

強い反抗、暴言、暴力、非行などの行動で発散しようとすることもしばしばあります。
 

 

二次障害への対応の難しさ

二次障害が起きている子どもたちは、残念ながら、自分自身にも、周囲の人々にも

明るい信頼感を持ちにくい状況にあります。

安心して大人の手に自分を任せることができないため、

もともとの発達障害の特性への対応がしにくくなり、

本来行うべき支援が進まないという悪循環に陥りやすくなります。
 
また、発達障害があることに気付かれないまま二次障害が起きてしまうと、

不適応の状態から生まれる問題行動が、わがままだ、わざとやっている、などと捉えられ

余計に発達障害のある可能性に気付きづらく、対応を難しくしてしまうことがあります。
 

 

二次障害への支援

二次障害は、できる限り、「起こる前に防ぐ」ことが大事です。

つまずき、自信を失い、失敗を繰り返す期間が長いほど、二次障害のリスクが高まるので、

できるだけ早く子どもの特性に気付き、適切な対応をしてあげることが大切です。

関わる大人たちが全員で、その子の様子を見守ってあげたいですね。
 
二次障害は、自己肯定感の低さと大きく関係していると言われます。

発達障害があっても、自己肯定感が高ければ、二次障害にはつながりにくいものです。
 
二次障害が起きてしまった場合にも、目の前の問題行動だけに対処しようとするのではなく、

ご本人が自己肯定感を育めるようにサポートすることが大切です。

「自分を理解してくれる人がいる」

「周りに認められた」

「自分はありのままの自分で良いのだ」

と、心の底から実感する経験を積み重ねていけるように支援しましょう。
 

 
これは、家庭だけでできることでも、学校だけでできることでもありません。

保護者だけ、担任の先生だけに二次障害の対応を任せていると、

よほど懐の大きな人でない限り、共倒れになってしまうでしょう。

家庭、学校(所属クラスだけでなく学校全体)、病院、相談機関、地域など、

関わる人が全員で協力し合って、一貫した支援につなげていくことが理想です。
 

 

 

最後に

発達障害の子どもたちの二次障害は、誰かに責任があるわけではないと思います。

我が子の状態に気付けなかった保護者が悪い?

不適切な対応を続けた先生が悪い?

・・・そんなことはありません。

ちょっとしたボタンのかけ違いが積み重なって、二次障害の形になってしまったのだと思います。
 
もし仮に、現在すでに二次障害を発症しているお子さんたちがいらしたとして、

ご本人は言うまでもなく、その子たちに関わる大人の方々も

言うに言われぬつらさ、苦しさを味わっておられるのではないかと思います。
 
二次障害が起きていることに気付いた時、

大切なのは、過去に原因を求め、責任を追及することではなく、

未来を見つめ、明るく軽やかな生活に向けて踏み出すための道を模索することです。

乗り越えるべき道のりは決して平坦なものではないと思いますが、

多くの人の力を合わせれば、きっと前進できます。

どうぞお一人で悩まれず、身近な方や自治体の窓口に相談されてみてくださいね。

毎日の一歩一歩を積み重ねていけば、いつの間にか

明るい青空に包まれていることに気付かれるでしょう。
 

 
お子さんとご家族の明るい毎日を、55レッスンも心から応援しています。

それでは、また。
 

 
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