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突発的な出来事によるパニックへの働きかけ方

  公開日:2018/02/02
最終更新日:2018/02/01

※この記事は約5分で読めます。

こんにちは、四谷学院の生田です。

「子どもがパニックになってしまったとき、どのように対応すればよいか?」
というご質問をいただくことがあります。

実際にいただいたご質問を元に、パニックへの働きかけ方について、55レッスンの教材編集協力をいただいている武蔵野東学園の先生からの「パニックへの働きかけ方」を紹介します。
なお、ご質問の内容は実際のものをアレンジしています。

学校法人 武蔵野東学園 ~ 55レッスンに編集協力をいただいています

電車やバスでパニック!


※写真はイメージです

水族館へ遊びに出かけました。
水族館まではバスを利用しましたが、混んでいて座ることができませんでした。それほど長い時間ではなかったのですが、「バス=座って乗るもの」という意識が強く、座れなかったことに対して納得がいかなかったようです。
座れないことでパニックになり、「座りたかった座りたかった」とずっと言い続けました。

水族館に到着してからも「座りたかった、座りたかった」と、気持ちの切替に非常に時間がかかりました。前から子どもも楽しみにしていた水族館だったのですが、気分が落ち込んでしまいます。

こういうことは以前もありました。本人には
「空いていたら座れるけれど、混んでいる時や他に座る人がいる時は座れない」
説明はしています。頭では分かっているようでしたが、
「でも自分も疲れていたし座りたい」
と言います。

パニックへの働きかけ

行動管理の基本的な考えとして、以下のステップがあります。

事態を予想する

お子様の癖を知り、イベントなどの環境変化に際してあらかじめ危惧されることを予想します。

今回は、やや融通が利かない性格を踏まえて、
「バスが混んでいたら座りたいとごねるかもしれない」

「館内を回る順番にこだわるかもしれない」

「見たかったショーが見られなかったら、気持ちが崩れるかもしれない」

などの予想を立てます。

具体的な準備をする

予想される事態に対して、具体的な準備をしておき、事態が悪化する前に対処します。

もしもお子様が、事前に説明があればうまく受け入れられるなら、そのプロセスは必須となります。
「明日はバスに乗るよ。もしかして混んでいて、座れないかもしれない。 そしたら立って乗ろうね。」
と前日にお子様に説明をします。

また、気持ちを落ち着けるための声のかけ方や、ポジティブな気持ちでいられる雰囲気をつくることも重要です。
さらに好きな本、ゲームなど、お子様の安心・気分転換に役立つグッズを用意しておきます。
ネガティブな気分にならないよう気持ちを安定させておきます。または、ネガティブな気分になりそうになったときには、それらのグッズを提示して気持ちを切り替えさせます。

事態が悪化した場合の対処法を考えておく

それでも事態が発生してしまった際の対応方法は、考えておきます。
たとえば、子どものパニックを助長しないように、可能なら一旦途中下車する、好きなお菓子を口に入れて気を紛らわせる、などの対応が考えられます。

体験から学ぶことの必要性

周りが操作することでお子様のパニックといった事態を防ぐことだけでなく、体験を通じて学ぶことは大事です。
今回のようなことは、お子様そしてご家族にとっても難しい経験だったかもしれませんが、親子それぞれ、そこから学んだこともあったはずです。
失敗を恐れずにいろいろな体験をさせていきましょう。

ソーシャルストーリーの技法で事前学習をする

今回のことを例に説明すると、バスやバス車内の様子の写真、絵を使って、予測される困難に遭ったときにどうするべきかを、自分たちを主人公にストーリー仕立てで説明するという方法があります。
要所要所でどうすることが○なのかを、可能なら本人にも考えさせてお話しさせてみましょう。
全体としてポジティブに働きかけることが大事なことです。

さらに文章化してみる

能力的に可能であれば、困難への対応方法を大人と一緒に考えて、文章化して理解を深める方法があります。

武蔵野東教育センターや55レッスンでは、「こんなときどうする?」「考えてみよう」といった学習があります。
プリント上に、ある場面を想定した挿絵とその場面の説明があり、その下に「こんなときどうするか」を書いていきます。

実際の場面に遭遇したとき、ストレスの中では落ち着いて考えられないことが多いので、こうした事前学習は効果的な場合があります。

子どもがパニックになったときの心得

・大人が一緒にパニックにならないこと。落ち着いて対応しましょう。
・子どもが興奮しているときに、無理やり説きふせようとがんばらない。
興奮時は頭がプロセスしないため、興奮を助長する可能性があります。
大人は、「分かった、分かった、大丈夫だよ」「そうか疲れたのか、分かった、着いたらおやつに~を食べような」など
肯定的に接しましょう。
安全第一と心得ましょう。

家の中での指導を省みましょう

家の中で同じような事が起きたとき、どのように対応しているでしょうか。
ほかに迷惑がかからない、家族が困らないため、状況を無視してしまうことがあるかもしれません。

家の中でのトラブルも、外出先でのトラブルと同じように、
「どうすることが○なのか?」
をお子様に理解させることを試みましょう。
家の中や学校でできていないことは、地域で応用することは難しいことが多いのです。できそうなことから、やってみましょう。

子どもは成長する

お子が成長することによって、自然に覚えていくことがあると期待しましょう。
状況を理解する認知や経験が不十分なために混乱し、不安になり、パニックになるケースが多いようです。良い育ちの環境を提供し、認知を高めていくことでこうした基本的な自己統制は促進されることが期待できます。

四谷学院の55レッスンでは、段階的にソーシャルスキルを磨くことができます。
課題を通じて学んだことや、コミュニケーションシートを通じた担任の先生からの具体的なアドバイスは、お子様の日常生活にもよい影響をもたらします。
詳しくはホームページをご覧ください。無料で資料もお届けいたします。

四谷学院療育55段階プログラム
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