
こんにちは、生田です。
秋も深まり、そろそろ「就学時健康診断のお知らせ」が届き始めているご家庭も多いかと思います。
「小学校に上がる前に受ける健診って聞いたことはあるけど、実際にはどんなことをするの?」
そんな疑問を持つ保護者の方向けに、この記事では以下のポイントをわかりやすくまとめました:
- 就学時健康診断とは?
- 健診の流れ
- 当日までの準備
- 検査内容や注意点
初めての場所で不安になりがちなお子さんも、しっかり準備をしておけば安心して臨めますよ。
目次
就学時健康診断とは?
就学時健康診断とは、翌年小学校に入学予定のお子さんを対象に、市区町村の教育委員会が主催して行う健康診断のことです。
お子さんの発達や健康状態を確認し、支援が必要な場合には、適切な機関につなぐことを目的としています。
実施時期と全体の流れ
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 9~10月頃 | 通知が家庭に届く |
| 10~11月頃 | 健康診断の実施 |
| 11月~1月頃 | 結果通知、必要な支援の案内 |
発達に不安がある場合は?

発達障害や知的障害など、配慮が必要なお子さんの場合は、事前に学校や自治体に相談しておくのがおすすめです。
お子さんが無理なく受けられるように、個別対応してもらえることもあります。
健診当日までに確認しておくこと
ここからは、健診当日までに確認しておきたいことについて述べていきます。
■ 実施時期と会場
多くの自治体では、11月末ごろまでに実施されることになっています。
会場は、原則として入学予定の学区の小学校です。
■ 服装のポイント
- 上下が分かれた服(脱ぎ着しやすいもの)
- 肌着やインナーも検査に支障がないものを
■ 持ち物チェックリスト
- 就学時健診の案内通知
- 健康調査票(事前に記入)
- 母子健康手帳
- 上履き(保護者とお子さん分)
- 外履き入れ
- 筆記用具
健診当日の流れと検査内容

就学時健康診断は、多くの場合お子さん一人で受けることになります。
所要時間はおよそ1〜2時間程度です。検査器具や雰囲気に緊張してしまうお子さんも少なくありませんので、事前に流れや内容を伝えておくと安心でしょう。
主な検査内容
- 身体測定・栄養状態の確認
- 姿勢や関節の動きのチェック
- 内科検診(呼吸器・循環器など)
- 視力検査
- 眼科検診(斜視やまぶたなど)
- 聴力検査(機械を使って測定)
- 発音・言語の検査(絵カードなど)
- 耳鼻咽喉科検診
- 皮膚の検査
- 歯科検診
- 簡易的な知的・発達面の評価
※発達に関する評価はあくまで簡易的なもので、IQを測るような正式な検査ではありません。
健診が終わったら

健診後、結果は11月〜1月頃に保護者に通知されます。
入学予定の学校にも共有され、必要に応じて下記のような対応が取られます。
- 保健指導
- 治療勧告
- 就学相談・支援の案内
この健診は「診断のため」ではなく、「支援のきっかけ」と考えましょう。
もし「発達の遅れ」などを指摘されたら…

予想していなかった指摘を受けると、不安に感じる方もいらっしゃると思います。
でも、それはお子さんに必要なサポートを受けるための第一歩。
早期に気づき、適切な機関とつながることで、よりよい学校生活への準備ができるようになるでしょう。
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このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。



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