こんにちは。四谷学院の療育通信講座、ブログ担当のnecoです。
55レッスンでは、学習中にじっと座っていられないというご相談をよくいただきます。
大人はそれほど意識しないかもしれませんが、実は「座り続ける」ことは、身体にとってはなかなか負担の高い活動です。
学習に集中するには、姿勢はとても大切なポイントです。
そこで今回は、正しい座り方について考えてみましょう。
正しい座り方3つのポイント
正しく座るために意識するべきポイントは3つあります。
○足の裏をぴったりと床につける
○浅めに腰かけ、背もたれにもたれかからない
○骨盤を前傾させる(=背筋を伸ばす)
座る姿勢のポイントは「骨盤」
人体の骨格構造は、背筋を正しく立てて座ると、骨盤が前に傾くようになっています。
一方、背中をダランと丸めると、骨盤が後傾します。
いわゆる「猫背」の姿勢です。
骨盤を立てて、背骨が自然なS字のカーブを描くように座るのが、正しい姿勢です。
背骨の自然なS字カーブはこんな感じ
身体を自然な使い方で動かそう
背もたれにもたれかかると、骨盤が後ろに傾きます。
その状態で机の上でものを書こうとすると、骨盤を後ろに傾けたまま背骨を前に曲げることになり、身体の使い方としては不自然になります。
不自然な使い方をすると身体には無理がかかり、疲れやすくなりますし、作業効率も落ちます。
正しく座ること=身体を自然に使うこと、であり、最もパフォーマンスの良い生活の仕方です。
足の裏で支える
足の裏をぴたりと床につけることで、骨盤を立てた身体の重さを支えることができます。
よく電車の中などで、背もたれにダランともたれかかって、ほとんど座席から落ちそうになって座っている人がいますね。
ああいう状態の人をよく見ると、ほとんどの人が足をダラリと前に投げ出しています。
あんなふうに座っていると、身体の使い方としてはかえってくだびれるはずなのですが、、、難儀なことですね。
あの状態から立ち直るには、足の裏を床にしっかりつけてあげると良いのです。
足の裏を床にしっかりつけていれば、骨盤を立てたほうがラクなので、あの姿勢にはなりません。
骨盤が前傾する・後掲するイメージがつかみにくい場合は、「骨盤 座位」と検索すると、骨格のイラストがたくさん出てきますのでご参考までに。
イラストを見ながら、ご自身の身体で試してみてくださいね。
次回のブログでは、具体的に座り方を指導するための方法を見ていきましょう。
それでは、また!
次のブログ ⇒ 座り方指導の4つのポイント
55レッスンの担任はただ教材の通信添削をするのではありません
姿勢や感覚の問題も含め、お子さんの学習を総合的に支援します
このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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