読み書き困難の少年が「百人一首」と出会って・・・

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こんにちは、55レッスンの生田です。

4月23日に放送された「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ)をご覧になりましたか?
「読み書き障害(ディスレクシア)」の少年が「競技かるた」の最高等級A級に上り詰めるというストーリーでした。

▼「ザ!世界仰天ニュース」2019年4月23日 ON AIR(日本テレビ)
http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20190423_02.html

「競技かるた」は、百人一首を使います。映画化もされた漫画『ちはやふる』も、競技かるたが題材になっていますね。

競技かるたの基本ルール

読み手が読み上げる歌の上の句を聞いて、出来るだけ早く下の句の書かれた札を取りに行く競技。百人一首の歌をすべて覚えることが必要になります。
映画『ちはやふるー結び』公式サイト

1対1で向かい合い、読まれた札を「パーーン」と弾き飛ばすようにとりますが、実はその前に・・・・
お互い前に並べられた札を、15分間で暗記するんです。

どこに何の札があるかを覚えて、読まれた瞬時に反応できなければいけません。

発想の転換!

「読み書き障害」の場合は、学習障害の1つで字が歪んで見えたりサイズが変わって見えたり…短時間でたくさん読むことが難しいのです。
ですから、「読み書き障害」のある少年は、競技かるたも苦手なはず…と思いませんか?

この少年のすごいところは、様々な作戦を考えたという点なのです。
「文字の配列をひとつの図形としてとらえる」「札のイメージをとらえる」
そうした工夫をしたそうです。

また、志望高校は「解答が全て選択方式」の入試、大学入試は面接のみという学校を選んだそうです。
「自分の苦手なところを克服しよう!」とばかり考えがちですが、得意なところでやろう!という発想もとても大切だと感じました。

苦手だからといってほかの活動を制限しない

「どうせできないから」「きっとこれは苦手だから」

失敗させたくないと思うあまりに、子どもの活動を制限していまうことがあるかもしれません。
しかし、意外なことができたり、ちょっとした工夫をすることでできないと思っていたことができたり、ということはたくさんあります。

発想を転換して、得意なところを見つける

百人一首、私は小学校の時にはやったことがなかったですが、今では取り入れている学校は結構あるようです。

例えば、「暗記に強い」という特性であれば、すべての和歌をしっかり暗記できますね。
例えば、「視覚情報に強い」という特性があれば、札の位置を覚えるのも早いと思います。
その子の強みを活かせる場面になりえます。

百人一首だけでなく、1つの活動であっても「複数の側面」があります。どうしても苦手なことばかりに注目してしまいがちですが、発想を転換させると「得意なこと」になるかもしれません。

色々な生活体験を積み重ねていくことで、興味関心に幅が出てきて、さらにできることが広がっていきます。

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