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発達障害の子どもと過ごすゴールデンウィーク

  公開日:2019/04/29

※この記事は約6分で読めます。

こんにちは、55レッスンの生田です。

今年のゴールデンウィークは最大10連休ですね。
長いお休みをどう過ごそうかと迷われた方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ゴールデンウィークのお出かけを有意義にするための5つのポイントについてお伝えしていきます。
もちろんゴールデンウィーク以外でも、お出かけの際には参考にしていただければと思います。

長い休みは心配も?

「せっかくの機会なので家族で旅行に」という方もいらっしゃれば、「近場でちょっとお出かけに行けたら」という方もいらっしゃるでしょう。素敵な過ごし方ですね。

一方で、外出に対する不安の声も耳にします。

「一緒に出かけたいけど、混んでいるだろうし子どもがちゃんと楽しめるか心配」
「子どもがパニックになってしまったら、どうしよう!」
「なにか大きな失敗をして、周りから変な目で見られないかしら?」

大丈夫です!家族でゴールデンウィークを楽しみましょう!

(1)目的・目標を明確にしよう

「明日はみんなで遊園地!」と言っても、早くジェットコースターに乗りたい、ショーを見たい、限定グッズがほしい、ポップコーンを食べたい…などなど、何を楽しみにしているかは、人それぞれです。

同様に、子どもへの期待も、言葉にしないものの様々あるでしょう。公共の場で静かに過ごしてほしい、親の側を離れないでほしいなど、口には出さないけれど無意識的に子どもの行動に期待していることがあるものです。だから、いざ出かけた時に「期待通りに動いてくれない子どもをを怒ってしまったり、あるいは「お出かけがうまくいかなかった」と落ち込んだりしてしまうのです。

ですが、外出先で大人が期待する行動をとるということは、子どもにとって以上に難しいことです。普段の生活以上に、難しいことかもしれません。

それなのに、「減点」ばかりになってしまっては、お互い辛い思いをしてしまいます。

そうならないために、目的・目標は一つに絞りましょう。

たとえば・・・
・館内を走らず、歩いて回る
・遊具を順番に使う
・動物園でうさぎを優しく抱っこする など

一つ決めたら、それ以外のことができていなくても、必要以上にお子さんや自分自身を責めずに、「目的が達成できた」ということをほめてあげましょう。

(2)予定を子どもにあらかじめ伝える

初めての場所に行ったり、いつもと違うことをしたりすることは、「何が起きるかわからない」という子どもの不安を生みます。

子どもの不安を取り除けるよう、まずは事前に一緒に予定を確認しましょう。

たとえば・・・
・行き先のホームページで写真を見る
・乗り換え検索サイトで移動経路や所要時間を調べる など

どこで何をするのか具体的にイメージできるようにします。

さらに、子どもに伝わりやすいように視覚的なフォローをするのもよいでしょう。

たとえば、写真付きスケジュール表はおすすめです。

写真付きスケジュール表
①スケジュール表を紙に書いておく(ノートでもOK!)
②パンフレットやホームページから、行き先の写真を印刷して、スケジュール表に貼る

※パソコンやスマートフォンならば、スクリーンショットなどの機能を使って作ることもできます。

ほかにも・・・
・行き先ややることをリストアップした紙を用意して、当日持ち歩く
・「予定の駅に着いたらシールを貼る」「お昼ご飯を食べ終えたらスタンプを押す」というようにスタンプラリー仕立てにする

お子さんの不安を軽減させて、かつ、当日の活動を楽しむモチベーションアップにも役立ちますね。

(3)空白の時間を作らない

保護者が「子どもが~して困る!」と感じるのは、どんな時でしょう?

そうです・・・

こうした言動の多くは、子どもが手持ち無沙汰になった時に出ています。
そこで、「こまった!」を防ぐためには、空白の時間を作らないことが有効です。
そうすることで、気になる行動が出づらくなります。

乗り物での移動中に騒いでしまう場合

じっと座っているのが退屈なのかもしれません。何をすべきかわからない時間は、子どもにとって苦痛になる場合もあります。そこで、乗り物に乗っている間は、絵本を読んで過ごす、動画を見るなど、やることをあらかじめ決めておきましょう。

また、絵本や動画の途中で目的地に到着してしまうことも想定して、ちょうどよい長さの絵本や動画を用意しておくと安心です。
突然、「降りるよ!」というと焦ってしまいますから、「前の駅になったら動画を止めると、続きは乗り換えしてからね」「ここまで読んだ終わりね」などと声をかけるのも有効です。

順番待ちをしている時に、じっとしていられない場合

じっと順番を待つのは大人でも苦痛ですよね。時間が長ければ長いほど、不安やイライラ、あるいは退屈さが増すものです。

乗り物での移動中と同じように、じっとその場で我慢しなければいけない場合には、子どものやるべきことを作るとよいでしょう。
たとえば、列に並びながらしりとりをする、スマートフォンのゲームで遊ぶなど、「待つ」という行動ではなく、別の行動に置き換えることで、自然と順番待ちをすることができます。

(4)もしもの場合を考えておく

事前準備はとても重要ですよね。
しかし、いくら事前準備をしても、旅行やお出かけに想定外はつきものです。

「もしも、電車で座れなかったら、立って我慢しようね」など、“もしも~”の場合を想定した約束をしておくと安心です。

こちらの記事もぜひ参考になさってくださいね。

突発的な出来事によるパニックへの働きかけ方

(5)振り返りをする

幼稚園・保育園や学校で「帰るまでが遠足です」と言われます。耳にした覚えがあるかもしれませんね。

しかし、実際には家に帰るどころか、後日、学校で感想文や感想画を書く機会が設けられていることが多くあります。
ということは、正確には「振り返りまでが」遠足と言えそうですね。

たしかに、帰ってきたら終わり、ではもったいないですよね。写真を撮ったら、その写真を見たり、お土産を眺めたりと、お出かけの思い出を味わう時間はとても素敵です。
家庭でのお出かけについてもぜひ「振り返り」をしてみましょう。体験を思い出せる材料があると、スムーズに振り返りができます。旅行先や外出先で写真や動画を撮っておくと良いですね。「何をしたのか」「どんな気持ちだったか」体験を言葉にすることで、良かったこと・課題点、感情の整理ができます。

旅行の目的・目標が達成できていた場合は、
「ちゃんと座ってられたね!」
というように、できていたことをほめる機会になります。もしできていなかった時には、どうするべきたったかを一緒に考えることで、次につなげることができます。

ゴールデンウィークのお出かけのポイント:まとめ

ゴールデンウィークはどこも混雑しています。もしかすると、ちょっとハードルの高いお出かけになるかもしれません。しかし、しっかり事前準備をして、また振り返りをすることで、お子さんも家族も、前向きな気持ちで終われることができます。これって、見落としがちのことですが、とっても大切です。
お出かけの際には、ぜひ参考に働きかけてみてくださいね。

四谷学院の55レッスンは、発達障害のあるお子さんとそのご家族の生活を応援しています。

家庭療育をサポートする通信講座「55レッスン」について、詳しくはホームページをご覧ください。

 

 

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