ブログ担当者の自己紹介

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皆さん初めまして。
スタッフの小野原です。

私は、発達障害の弟がいる“きょうだい児”として育ってきました。

私の弟は、彼が3歳の時に知的障害を伴う自閉症スペクトラム障害と診断されています。
(当時は「広汎性発達障害」という診断名でした。)

「言葉を話さない」
「目線が合わない」
「何度も同じ行動を繰り返す」

こうした自閉症の典型的といわれる特徴を、全て持っているような男の子でした。

知的な遅れもあったので、やって良いことと悪いことの区別も、なかなかつきにくかったです。

なので物心ついた時から、自然と「どうやったらこの子たちが生きやすくなるか」とか「周りの人たちの負担を減らせるのか」なんてことを、ずっと考えて過ごしてきました。

そういった経験から、大学は特別支援教育を学び、現在は発達障害のお子さんやその保護者の方、また支援者として働かれている保育士さんや学校の先生、放課後等デイサービスなどの福祉施設のスタッフの方たちのサポートをさせていただいています。

発達支援で大切なことは、まずは教える側が、発達障害の特性について正しく知ることだと思っています。

発達障害のお子さんの特徴として、「周囲の様子から自然と学習するのが難しい」ということがあります。

みんながこうしているから
自分も同じようにしよう

誰かが叱られていたから
自分はやめておこう

そういう風に、誰かの行動やその時の周囲の反応を観察して、自分の行動に落とし込むことが、苦手な傾向にあります。
そのために、周囲と「足並みをそろえる」ことが求められる学校や会社などの集団生活でつまずくことも多くなっています。

そんな彼らの困りごとを少なくするためには、どんな時に、どう振舞うのが正しいかひとつひとつ丁寧に教えていかなくてはなりません。

その時に、教える側が発達障害に関する正しい知識を身につけていないと、お子さんの行動をよく理解できなかったり、よい伝え方が分からなかったりして、お互いにしんどい思いをすることがあります。

でも、発達障害について正しく理解し、どうしてその行動をするのか、どんな言葉なら響くのかをわかったうえで接することができれば、お子さんのスムーズな理解につながることはもちろん、お互いにストレスが少なく済みます。

つまり、特性について正しく知ることが、私たちが同じ社会の中で、楽しく豊かに暮らしていくことにつながっているということなのです。



「発達支援」は、現代社会における重要な課題のひとつです。

各ご家庭の状況やニーズを踏まえた支援、さらに、実際の保育や教育の現場における支援者のスキルアップ、そして周囲の人の発達支援への理解も広げていくことが、まさに急務となっています。

そのため四谷学院では、家庭療育の実践をサポートし、発達支援のための人材育成を行っています。

発達障害を持つお子さんが、将来、社会の中で自分らしく生きられること、そしてご本人やご家族、支援者の皆さんがより豊かに充実した暮らしを送れるようになること、それが私たちの願いです。

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スタッフ:小野原
30代女性。
4歳下の弟は軽度発達障害を伴う自閉症スペクトラム障害で、自身はきょうだい児にあたる。
国立大学教育学部で小学校教諭と特別支援学級の教員免許を取得。
現在は3歳の娘の母親でもある。
支援者・当事者家族・ママ目線での情報を発信中。

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