国立特別支援教育総合研究所(NISE)に行ってきました!~インタビューその3~
公開日:2018/12/25
最終更新日:2019/01/14
こんにちは、55レッスンの生田です。
11月10日土曜日に行われた国立特別支援教育総合研究所の「研究所公開」に伺ってきました。
この記事では、発達障害教育推進センター「特別インタビュー」第3弾をレポートします。
特別支援教育における発達障害を考える
発達障害教育推進センターの総括研究員でいらっしゃる横山貢一先生にお話を伺いました。
発達障害教育推進センター総括研究員 横山貢一先生
たとえば、少人数で学級編制をしている学校では、人数が少ないことによって先生の目が行き届きやすく、結果的に丁寧な指導が可能になるといったことが考えられます。
ポイントとしては、目の前の小学校のことだけを考えて決めてしまうのではなく、お子さんが中学・高校と進学した時、社会に出る時…と、長い目で見て判断できると良いでしょう。
また、入学時に決まった就学の場が、お子さんが6年間過ごす場とは限りません。たとえば、最初は特別支援学級に入ったお子さんでも、そこで力がついてきたら、通常の学級に移って通級で指導を受けるといったことができます。なので、保護者の方の期待とお子さんへの負荷のバランスも考えて決断していただければと思います。
そんな中、通級による指導を必要とするお子さんが増えてきたことから、“通級待機児童”と言われる「通級に通っていないけれど実際は通級を必要としているお子さんたち」も存在したのが実情です。このような問題を踏まえて、2017年度から特別支援学級と同様に、通級の教員配置も「基礎定数化」されました。それにより、必要なお子さんがいれば通級を開設できるようになりました。
今のところは児童生徒13人に対して教師1人という基準があるので、すぐに通級待機児童の問題がクリアになるわけではないと思いますが、利用者数は今後さらに増えていくことでしょう。
特別支援教室は、東京都独自の取り組みですが、巡回指導という形で取り組んでいる自治体や学校は、東京都以外にもあります。特別支援教室の形を参考に取り組みを工夫する自治体は、今後増えていくかもしれませんね。
学校ではフォローしきれない部分を補うために、四谷学院55レッスンに取り組まれているというご家庭もたくさんあります。
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