子どものかんしゃくを減らすためにできる3つの方法|自閉症スペクトラム・発達障害

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こんにちは、55レッスンの生田です。

「電車で座れないとかんしゃくを起こしてしまう」
「嫌なことがあると延々と泣き続ける」
「遊びで負けることを受け入れられない」

こうした声を保護者の方からいただくことがあります。

かんしゃくは、お子さん自身が辛いのはもちろんのこと、周りにいる大人にとってもストレスが大きいものですよね。

そこで、今回の記事ではお子さんのかんしゃくを減らすための3つの方法についてお話ししていきます。ぜひ日々の子育ての参考になさってくださいね。

3つの事前準備

かんしゃくを減らしていくには、前提として、かんしゃくを「起こさせない」ことが大切です。
ここからは、事前準備としてできる3つの方法をご紹介します。

クールダウンスペースを用意する

まずは、かんしゃくを起こしそうになった時に、一時的に避難できる「クールダウンスペース」をつくりましょう。

ダンボールや簡易テントのようなもので、ご家庭でも簡単に用意することができます。

クールダウンスペースには、お子さんの好きなぬいぐるみやお気に入りのクッションなど、心を落ち着けられるアイテムを置いておくことで、より一層「安全基地」としての役割が強まります。

はじめのうちは、お子さんがかんしゃくを起こしそうになったら、保護者がクールダウンスペースまで連れていってあげられるとよいでしょう。

「この場所に来れば気持ちが落ち着く」という体験を繰り返す中で、怒りを感じたとき、自発的に活用するようになることが期待できます。

先回りして援助する

思い通りにならないとかんしゃくを起こす、というのは、一見わがままな行動のようにも見えますが、言い換えればお子さんなりの「ヘルプ」のサインとも言えます。

保護者は、日ごろの様子からお子さんがかんしゃくを起こしそうな場面を予想し、先回りして必要な援助をしてあげられるとよいでしょう。

援助の例
・初めての場所に行くときは「どこで何をするか」を写真やイラストを使って教える
・待ち時間のある予定がある場合は暇つぶしになるものを持っていく
・宿題をする際に手が止まっていたらヒントを教える

感覚刺激を与える

怒りを感じそうになったとき、あえて刺激を与えることで落ち着くお子さんもいらっしゃいます。

イライラしているな、と感じたときに、適度なマッサージや抱擁を取り入れて、嫌がる素振りを見せないか様子を窺ってみるとよいでしょう。スクイーズやトゲトゲボールなどの感覚刺激グッズをお守りとして携帯させるのも1つの方法です。

実際に活用する場面がなくても、それがあるだけで心の安定に繋がることがありますから、この機会にお子さんの「お気に入り」のお守りを見つけられるといいですね。

まとめ:かんしゃくとの付き合い方

ここまで、かんしゃくを起こさせないようにするための4つの方法をお伝えしてきました。

それでもかんしゃくを起こしてしまったら、保護者が必要以上に干渉しすぎないことも大切です。

「かんしゃくを起こしたらかまってもらえる」
「怒ったら問題を解決できる」

とお子さんが認識をしてしまうこともあるからです。

ときには、子どものかんしゃくに対してつい声を荒げてしまうこともあるかもしれませんね。

かんしゃくというのはすぐになくなるものではありませんから、保護者は一人で抱え込まず、周りの人や学校の先生、専門家など頼りながら、お子さんのために最適な支援を模索していただければと思います。

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