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【発達支援を学ぶ】ABA(応用行動分析)とは?②

  公開日:2021/05/18
最終更新日:2021/05/26

※この記事は約4分で読めます。

こんにちは、55レッスンの生田です。

この記事では、ABA(応用行動分析)で、不適切な行動に対してどのようにアプローチができるかといったことを解説します。

前回の記事では、「ABAで望ましい行動を増やす方法」もご紹介しています。
↓↓こちら↓↓

【発達支援を学ぶ】ABA(応用行動分析)とは?①

ABAで不適切な行動を減らすには

Yくんは特別支援級に通っている小学校1年生の自閉症の生徒です。
Yくんは算数の課題中、15分以上座っていることができず、いつも課題をやめて歌を歌い出します。
先生はそのたびに課題に集中するように促しますが、Yくんの行動は一向に改善されません。

ABCフレームでこの事例を考えていきます。
Aは、先行事象(Antecedent)
Bは、行動(Behavioe)
Cは、結果(Consequence)

現状をABCフレームで表すと?

 (A)課題を呈示される →(B)歌を歌う →(C)先生に注目される(注目行動) 

望ましい行動を増やすためには、先行事象(A)や結果(C)を変えることが必要でしたね。

対応を変えてみると?

では、今度は「歌を歌う」という不適切な行動を減らす、という観点から考えてみましょう。
注目を引きたいがための行動であれば、あえて反応しない、という対応が考えられます。

 (A)課題を呈示される →(B)歌を歌う →(C)無視する  このように、不適切な行動を無視することをABAでは「消去」と呼びます。

あえて一歩引いてみる

誤解を生じやすいのですが、「無視をする」ということは「冷たく接する」ことではありません。歌うことをやめられた時に、「静かにできてるね!」とほめるためにあえて一歩引くのです。

とはいえ、私たちは常に冷静沈着でいられるわけではありませんよね。
不適切な行動にイライラしたり、早くやめさせなければと焦ったりすることもあるかもしれません。

しかし、そういった場面でついその場しのぎの注意をしてしまうと、子どもの不適切な行動はさらに強化されることになります。
たとえば、「いつもよりも大きな声で歌えば先生にかまってもらえる」というように、大人が意図していない学習をしてしまうのです。

強化子を変えてみる

もしも不適切な行動が一向に改善されない時は、「うまくいっていない状況」を改めて分析してみましょう。課題の時間をさらに短くしてみることも考えられます。

注目行動が原因の場合は、課題中の机間指導はなるべく関わりのない先生に代わってもらうといいかもしれません。
シール集めに飽きたことが原因の場合は、もっと有効な強化子を用意します。

望ましい行動を増やすような刺激をABAでは「強化子」と呼んでいましたね。
ABAで大切なのは、常に子どもの行動とその結果を観察し、望ましい行動が最も増える環境をその時々で整えていくことです。

ABAで目標としているのは、じっとすることではなく望ましい行動ができるようになることです。

ABAに取り組むことで、子どもは適切な行動をすれば好ましい結果が得られ、不適切な行動をすれば思い通りの結果が生じないことを学習します。
大人が不適切な行動をなくすことに躍起になって、「歌を歌うと無視される」ことだけを学習すれば、歌を歌うこと自体に消極的になってしまいかねません。

家庭療育に取り入れられる?


ABAについて初学者から学べる本はたくさん出版されています。
日本でABA療育を提供している支援団体は増えてはきているものの、まだまだ多くはありません。
専門的にABA療育を受けたい場合は、各地域の発達支援センターや保健センター、児童発達支援事業所・放課後デイサービスなどに相談してみる必要があります。

55レッスンでは、毎月保護者の方と担任の先生との間でレポート形式で通信指導を行います。
お子様一人ひとりの状況を踏まえて、ABAに限らず様々な療育の考え方を元にオーダーメイドのアドバイスをしていきます。

55レッスンについて、詳しくはホームページをご覧ください。

 

四谷学院では「子どもの発達障害」について子ども 保護者 支援者 それぞれの視点から多角的にサポートします。
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