夏休み明けの登校渋りを防ぐために。今、できること

※この記事は約3分で読めます。

こんにちは、55レッスンの生田です。

夏休みは、旅行や帰省、花火大会にお祭りなど、楽しいイベントが盛りだくさん。家族で過ごす時間も多く、のんびりとした生活に慣れてしまうのも自然なことです。

けれど、長い休みが終わる頃、「学校に行きたくない」「おなかが痛い」と言い出すお子さんもいるのではないでしょうか?

今回は、夏休み明けに登園・登校をスムーズに再開するための工夫や、心の準備の整え方について、いくつかの視点からご紹介します。

そもそも「行きたくない」の理由は?

「学校に行きたくない」という言葉の裏には、以下のような理由が考えられます。

・規則正しい生活への切り替えが苦手
・感覚過敏や聴覚刺激など、環境によるストレスが強い
・対人関係に不安を感じやすい
・自分の気持ちをうまく言葉にできない

必ずしも「嫌なことがあったから行きたくない」というわけではなく、「家の方が安心」「疲れそう」という、漠然とした不安が背景にある場合も少なくありません。

夏休み明けをスムーズに迎える工夫

ここからは、新学期をスムーズに迎えるために、夏休みのうちにしておきたい3つのことについてお伝えしてきます。

生活リズムを整える

休みの終盤にいきなり学校モードに切り替えるのは、子どもにとって大きな負担になります。理想は、1週間前くらいから、起床・就寝・食事の時間を整えていくこと。

「朝7時に起きて、9時からお勉強タイム」など、簡単な予定表を作るとお子さんも見通しが立ちやすくなるでしょう。

“楽しみ”をつくる

「〇〇ちゃんに会えるね」「運動会たのしみだね」など、学校でのポジティブな出来事に意識を向ける声かけをしてみましょう。

学校以外でも、好きな映画を見に行くとか、ショッピングをするとか、そういった「楽しみ」をつくっておくのもおススメです。

カレンダーに楽しみな予定を書いておくことで、日にちが経つのが待ち遠しくなるかもしれませんね。

家庭と外の世界をつなぐ関係をキープ

夏休み中も、できるだけ園・学校外の人と交流する機会を持ちましょう。

・学童や習い事への参加
・お友達との遊びの予定
・担任の先生への暑中見舞い

こうした機会が定期的にあることで、休み明けの人間関係への不安を和らげることにつながります。

登園・登校ができたら大切にしたいこと

いざ学校が始まっても、最初の数日は疲れが出やすいものです。登園・登校ができたら、ぜひその日のがんばりを一緒に振り返る時間をとってください。

「今日は教室に入れたね」
「朝の会に参加できてたね」

こうした声かけは、子どもにとって大きな励みになります。

一方で、帰宅後にぐったりしているようなら、無理をさせず、ペースを見直すことも必要です。担任の先生とこまめに連携を取りながら、子どもに合ったスタートが切れるようにしましょう。

まとめ:夏休み明け、前向きなスタートのために

長い休みのあと、元の生活リズムに戻すのは大人でも大変です。お子さんにとっては、もっと大きなハードルかもしれません。

でも、小さな準備の積み重ねと、親子のやりとりの中で生まれる安心感や信頼感があれば、「また学校に行ってみようかな」と思える日はきっと来ます。

今回ご紹介した内容を参考に、今から少しずつ準備を進めてみてくださいね。

ご家庭でできる療育サポートも活用しよう

55レッスンは、発達に特性のあるお子さんが無理なく取り組める家庭療育の通信講座です。
担任制で一人ひとりに合わせたサポートを行っており、長期休み中の学習習慣づくりや生活リズムの安定にも役立ちます。

詳細はHPをご覧ください。

コメント