こんにちは、四谷学院の生田です。
学校にもよりますが、夏休み前からプールの授業が始まってきますね。
暑い中で冷たい水に入れるのは気持ちがいいものですが、中には水が苦手…というお子さんもいます。
今日は、水が苦手なお子さんに対してどんな支援をするといいかということについて、ご紹介していきます。
「水が苦手」にも色々ある
・お風呂は大丈夫でも、プールは入りたがらない
・顔が水で濡れるのが嫌
など
基本的には、できるところから少しずつ慣れていくことになります。
まずは、何ができて、何ができないのかを見極めましょう。
家庭でできること
家庭で無理に慣れさせようとすると、かえって苦手意識を強めてしまう場合があります。
「そのうち慣れるだろう」という気持ちで長い目で見ながら、スモールステップで取り組んでいきましょう。
顔が濡れるのが嫌
濡れタオルで顔を拭くところから、慣れさせていきます。
そこから口周りだけ濡らす…頬まで濡らす…というように、徐々に水をつける範囲を広げていきます。
顔は自分で見えないため、触れられることへの不安や抵抗感が出やすくなります。
鏡を見ながら自分で濡らすようにすると、安心しやすいでしょう。
足を床から離すのが嫌
浴槽の縁につかまって、片足を浮かせたり、両足をポーンと浮かせてみたり、体を支えてけのびの姿勢を作ったりと、少しずつ練習していきます。
学校のプールが始まる前に
プールが始まると、顔を水面につけたり、潜ったりすることも出てきます。目と口をしっかり閉じて、鼻から息を吐くことがポイントです。
ティッシュペーパーを鼻の前に掲げて、ティッシュペーパーめがけて「フーン」と細く長い息を吐く練習をしたり、透明の洗面器に水を溜めずに顔をつけて目と口が閉じられているかチェックしたりと、まずは水を使わないところから練習していくと良いでしょう。
どちらが長く息を吐けるか勝負したり、透明の洗面器を使ってお互いにチェックし合ったりと楽しく取り組めると良いですね。
水が苦手。プールが始まったらどうする?~まとめ~
家族でプールに行く機会があれば、浮き輪を使ってプールに入るところから慣れさせていけると良いでしょう。
足が届くところで浮き輪を外して歩いてみるなどして、浮き輪がなくても大丈夫、という自信を持たせていきましょう。
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このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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