新学期の子どものストレスサインを見逃さないで!保護者ができる3つのこと

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新学期から1ヵ月が経ちました。
お子さんはいかがお過ごしですか?
新しい環境にすっかり馴染めているお子さんもいれば、今まさに不安やストレスを抱えているお子さんもいるのではないでしょうか?

そこで今回の記事では
・お子さんのストレスサインの見つけ方
・ストレスに気づいた時、保護者ができること

の2つについてご紹介していきます。

最近、なんだか子どもの元気がない気がする
いつもと様子が違う気がする

そんな不安を感じられている保護者の方は、ぜひ本記事を参考になさってくださいね。

動画はこちらからどうぞ!👇

新学期のストレスサインは?

お子さんが悩みやストレスを抱えているサインは、実に様々です。

・朝、起きられなかったり、夜、寝つきが悪かったりする
・食欲がなくなる
・腹痛や頭痛を訴える
といった身体に影響をおよぼすものもあれば

・言葉数が少なくなる
・ぼーっとしている時間が長い
・感情の起伏が激しい

という風に、会話や表情に変化がみられることもあります。

子どもは、大きなストレスを抱えている時、その辛さやしんどさをいつも保護者に伝えられるとは限りません。

そうした時、こうした「サイン」に気づけるかどうかは、お子さんの心身の健康のためにもとても重要なことです。

そのため、「あれ、いつもと少し様子が違うな?」という違和感に気づいたら、些細なことでもスルーせずに、お子さんの様子を注意深く窺うようにしましょう。

子どものストレスにどう向き合う?

お子さんの様子がいつもと違うことに気づいた時、親が子どもにしてあげられることは何でしょうか?ここからは、お子さんのストレスへの向き合い方について、3つのポイントをご紹介していきます。

子どもの特性を振り返る

発達障害のあるお子さんの場合、障害特性に合ったサポートを受けられていないと、学校生活が苦になってしまうことがあります。

たとえば、じっとすることが苦手な子が、授業中、せわしなくするたびに先生に叱られていたとしたら。それはもう、お子さんにとっては大きなストレスになりますよね。

お子さんの「苦手なこと」「できないこと」「得意なこと」「補助があればできること」などを正しく把握することは、適切な支援へと繋がります。

保護者の方からすると、毎日一緒にいるので「そんなことは重々承知している」と思うかもしれませんが、お子さんの状況は日に日に変わっていくものです。昔はできていなかったことが今は楽々できている、あるいはその逆もあるかもしれません。家ではできるけど学校ではできない、ということもあるでしょう。

こうした理由からも、お子さんからストレスサインを感じ取った際は、改めて“今”のお子さんの状況を振り返ってみることが大切になります。

周りを頼る

とは言っても、専門家でもない限り、保護者が一人で<適切な支援>に辿り着くのは難しいものです。そこで、「周りを頼る」ということが大切になります。

ストレスを抱えている要因が「学校生活」にある場合、やはり、学校の先生と連携をとることは欠かせません。学校での様子を聞き取りつつ、家庭での様子も伝えて、どういったサポートができるか検討できるとよいでしょう。

また、お子さんの障害特性に関する悩みであれば、児童相談所や発達障害者支援センターで児童福祉士や心理士の方に相談することもできます。

新学期は、子どもだけでなく、保護者も知らず知らずのうちにストレスをためこむ時期です。そのため、もしもひとりで悩みそうになったら、視野を広げて、様々な機関や人を頼ってほしいと思います。

なお、ストレスの症状が重い場合には、小児科や児童精神科などの医療機関で専門家の指示を仰ぐようにしましょう。

意見を押しつけない

最後のポイントは、「意見を押しつけないこと」です。

「一人で遊ぶより、友達と遊んだ方がきっと楽しいよ」
「休んでばかりだと、勉強についていけなくなるよ?」

保護者としては、子どものことを心配するがゆえに、つい色々とアドバイスしたくなるかもしれません。

しかし、そうしたアドバイスは「自分が不安になりたくない」という保護者自身の気持ちの表れであることも多いものです。

子どもにとって、保護者は一番の味方のはず。

そのため、お子さんのストレスサインを見つけたら、一緒に不安に飲み込まれるのではなく、まずはその不安な気持ちを受け止めてあげてほしいと思います。そうした「話を聞く姿勢」は、お子さんにとって大きな安心感へと繋がっていくからです。

「学校へ行きたくない」と子どもが言ったら?

ここまで、子どものストレスサインの見つけ方と、ストレスに気づいた時、保護者ができることについてご紹介してきました。

繰り返しになりますが

「保育園に行きたくない」
「学校に行きたくない」

もしもこうした言葉がお子さんからでてきたら、「行きたくない」という気持ちを受け止めた上で、ゆっくりと話を聞いてあげてましょう。

場合によっては、「学校を休む」というのも1つの選択です。

「学校に行きたくない」という申告があった時、子どもも大人も「学校に行く/行かない」の2択で考えてしまいがちですが、実際はもっと色々な選択肢が考えられます。たとえば、決まった時間に登校や下校が難しくても、特定の授業なら参加できる、ということもあるかもしれませんよね。

園や学校の先生とも相談しながら、最終的にはお子さんの気持ちを尊重できるような選択ができるといいでしょう。

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