【発達障害児支援】将来自立した生活を送れるようにするには

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こんにちは、55レッスンの生田です。

「将来、困ることなく生活を送れるようになってほしい」

お子さんに障害があるとわかった時、療育などを始めようと思った時、保護者様としてはこんな想いを抱かれることでしょう。
子どもに幸せな人生を送ってほしいというのは、障害の有無に関わらず親として自然な感情です。

それが、我が子に障害がある、あるかもしれないとなった時に、一気に切実な願いとして強まるのです。

発達障害のある子どもの親の願い

その願いの裏には、こんな不安が隠れています。

「障害があることで、この子がみじめな思いをしてしまわないか」
「社会に出て食べていけるようになるのだろうか」

そんな心配が現実になってしまわないよう、今できる限りのことをしてあげたいと思うことでしょう。
そこで、療育などで必要な支援・トレーニングを受けて、お子さんの発達を促していくわけです。

そう、私達の考える療育のゴールは、“社会的自立”です。

社会的自立に必要なスキル

もちろん今お子さんが抱える困難や保護者様のお悩みを解消していくことは大切ですが、そうした目の前の課題は一つ解消しても、また新たな問題が出てくるものです。
障害のないお子さんであっても子育ては大変なもの、ましてや障害のあるお子さんを育てていく中で一つひとつにこだわりすぎてしまっては、疲弊してしまいます。
肝心なのは、将来困らないよう、最低限のことを身に付けておくことです。

では、何を身に付けておけると良いのかは一概には言えませんが、どんなお子さんでもこれができていると安心、ということを3つ挙げてみます。

1.身辺自立

まずは言わずもがな身辺自立です。
食事や着替え、入浴、排泄といったことを一通りできるように、段階を踏んでトレーニングしていきましょう。
それぞれについて、一人でできるようにする、大人の補助があればできるようにするなど、求めるレベルは調整します。
自分のことを自分でできるということは、お子さん本人の自信にもなります。

2.読み書き・計算などの基本的な学習能力

日常生活を送る上で、ひらがな・かたかな・漢字ははとても身近なものです。特に「読み」は、買い物、電車やバスの行き先の確認など、「書き」以上に普段の暮らしの中で必要になる機会が多くあります。
また、生活に欠かせない時刻や時間、買い物といったものには、数や計算が絡んできます。
お子さんの特性をよく見極めながら、読み書き・計算といったスキルを伸ばしていきましょう。

3.あいさつ、援助要請などのコミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルと言うと、抽象的に感じられるかもしれませんが、ここで言うコミュニケーション力は、極めて基本的なものです。

・あいさつをする、「ありがとう」「ごめんなさい」が言える
・助けが必要な時に「教えてください」と言うなど、その子なりの方法で助けを求められる

ただし、自閉症スペクトラムなどの発達障害のあるお子さんは、こうしたことを苦手とする場合があります。
繰り返し体験する中で、少しずつ身に付けていくことが必要です。

将来自立した生活を送れるようにするには:まとめ

こうしたスキルは、診断のつく・つかないに関わらず、幼児期・学童期に育てていきたいものです。
いずれも大切なものですから、たとえば「あいさつがなかなかできるようにならない」という時は、一旦それは置いておき、それ以外にできるようになっておいた方がいいことに時間を使っていきましょう。

最近では、想像を超える自然災害が身近になっています。
いつ何時、何が起きるかわからない今だからこそ、自立した生活のために必要なことを身に付けさせていくことの大切さを考えなくてはなりません。

四谷学院の55レッスンでは、社会的自立の基礎を固めることを目標にしています。
手先の操作性、読み書きや数・計算、ソーシャルスキルといった各分野について体系化されたプログラムに取り組むことで、身に付けていくことができます。

詳しくはホームページをご覧ください。無料で受講前のご相談も受け付けています。お気軽にお問い合わせください。

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