こんにちは。四谷学院の療育通信講座、ブログ担当のnecoです。
今回は、ご家庭にあるもので簡単にできる楽しい遊びをご紹介します。
さまざまな目的に合わせて練習をアレンジできるので、
55レッスンのアドバイスシートでも、よくご紹介しております。
うちの子どもたちも大好きな遊びです(*^^*)
こんな様子を見せるお子さんにお勧めです。
(その結果、鉛筆や箸をうまく持てない、線を上手に引けないなど、手先の細かい動きが苦手)
*集団行動が苦手
*人の話に集中できない
*ボール遊びが苦手
などなど
みんなで遊ぼう! 「うちわポンポン」
<用意するもの>
・人数分のうちわ
・風船
遊び方はカンタン!
うちわで風船を打ち合うだけです。
風船はゆっくり落ちてきますし、うちわの面が広いので、ボール遊びや手の動きに苦手さがあるお子さんでも成功しやすいです。
ボールを打つタイプの活動には全て言えることですが、上手にボールを打つには、ボールがちょうど良い位置に落ちてきたタイミングと打撃道具を当てるタイミングを上手に合致させる必要があります。これはかなり難しい活動です。
野球でヒットを飛ばす難しさをイメージするとわかりやすいですね。
うちわと風船でも、うまく飛ばすにはタイミングが大事なことに変わりはないのですが、タイミングが多少ずれても飛んでしまうのが風船の良いところ!
うちわがかすったくらいでもそれなりに飛ぶので、大人がうまくキャッチしてあげれば、結構打ち合いが続きます。
むしろ大人が大慌てで風船を拾いに行く様子を面白がって大盛り上がりになることも。
子どもたちのやる気を引き出しやすい活動です(^ ^)
■
手のコントロールが苦手な方や発達段階の幼い方に多いのが、うちわを上からバシッと打ち下ろすような、力まかせに叩きつけるような動きです。
なぜなら、
・四肢を動かす時は、力いっぱい動かす方が簡単で、そっと動かすのは難しい
・腕を動かす時は、振り下ろす方が簡単で、振り上げるのは難しい(ことが多い)
といった発達の特徴があるからです。
上からうちわを叩きつけてしまう場合は、お子さんにうちわを水平に構えてもらい、大人がふわっと風船を投げかけて、下からポンと打ち上げる動きを練習してみましょう。
この動きは、手首に柔らかくスナップを効かせる練習になります。
■
風船の動きと柔らかさに自分を合わせていく活動なので、気持ちもゆったりします。
大人が風船を放るタイミングに気をつけるようになるので、人の話が耳に入りやすくなったり、相手に注目できるようになったりする効果も期待できます。
慣れてきたら、
・一人で連続して打ち続ける回数を競う
・大勢で打ち合う
・相手が打ちやすいように風船を投げる・打つ
・複数の風船を打つ(全ての風船が常に宙に浮いているように打つ)
などなど、楽しみ方を工夫してみてください。
お子さんにどんな力を高めてほしいかによって、工夫のしどころが変わってきますね。(集中力?協調性?広い視野?手の動き?などなど)
遊び終わったら、全員でお片づけをすることもお忘れなく(^ ^)
それでは、また!
55レッスンでは、毎月の通信指導を通して、担任の先生がお子さんにぴったりの遊びもご紹介します。
お気軽に資料を請求してくださいね。
このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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