こんにちは。四谷学院の療育講座、ブログ担当のnecoです。
自閉症の子どもの文字学習の壁
ひらがなを勉強し始めた子どもたちの大部分がぶつかる壁、それは
特殊音節!
ねっこ (促音)
キャベツ (拗音)
プリン (撥音)
シーツ (長音)
これが特殊音節4兄弟です。
特殊音節を含む単語を正しく書けない児童は
通常学級にも必ず何名か在籍していると言われているくらい
特殊音節は子どもたちにとっての難敵。
そこで今回は、ひらがなの読み方や形をある程度覚えた子どもたち向けに
「単語を構成する文字」の意識を高めるゲームをご紹介します。
プチいじわる単語並べゲーム
<用意するもの>
・絵カード
・ひらがなカード(清音・濁音・半濁音・特殊音節の各種)
・ひらがなカードを置くための枠
<遊び方>
絵カードの下に、文字数分の枠をセット。
ひらがなカードを一文字ずつ手渡して、正しい位置に置かせる。
語頭の文字から順番に渡すと難易度が下がり、
特殊音節や語中・語末の文字を先に渡すと難易度が上がります。
このゲームは「プチいじわる」ですから、語頭の文字から渡してしまっては意味がありません。
上の図のように、できるだけ難しそうなところから文字を渡しましょう。
難しい場合はお手本の文字列(この場合は「でんしゃ」)を提示してヒントを出します。
ご本人が興味を持っているもの・好きなものを題材にすると楽しいでしょう。
(乗り物が好きならば、「ダンプ・ショベルカー・トラック」など、
プリンセスが好きならば、「ラプンツェル・ジャスミン・シンデレラ」など。)
ひらがなカードを並べて単語を作る遊びは一般的によく行われています。
(55レッスンの課題にも含まれています! ^ ^)
今回ご紹介したプチいじわるゲームは、
本当に特殊音節を理解しているかどうか、
本当にその単語の構成(文字の並び順)が身についているかどうかを
確認するために効果的です。
「ゃ」から渡されると、大人でも一瞬迷って
思わず頭の中で (で・ん・し・ゃ) と確認してしまうと思います。
(あれ?私だけ?)
55レッスンを受講中の方は、教材の絵カードやひらがなカードを使って簡単に遊べます。
ぜひご家族で楽しんでみてくださいね。
それでは、また!
55レッスンでは、課題以外の時間にもご活用いただける教材を豊富に取り揃えています。
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このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
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