目と手の協応・手首のしなやかさを育てる遊び|自閉症スペクトラム(ASD)・発達障害

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こんにちは。四谷学院の生田です。

お箸を上手く持てない
ボタンを留めるのに時間がかかる
集団行動が苦手
線をまっすぐに引けない
ボール遊びが苦手

今回は、こうしたお悩みを持つお子さんに向けて、ご家庭にあるもので簡単にできる楽しい遊びをご紹介します。

目的に合わせて練習をアレンジできるので、ぜひ夏休みに取り組んでみてくださいね。
それでは、早速どうぞ!

みんなで遊ぼう!「うちわポンポン」


<用意するもの>
・人数分のうちわ
・風船
遊び方はカンタン!
うちわで風船を打ち合うだけです。

風船はゆっくりと落ちてくるので、目と手の協応が苦手なお子さんや、手首の動きが鈍いお子さんでも、うちわに当てることができるかと思います。

うちわがかすったくらいでもそれなりに飛ぶので、大人がうまくキャッチしてあげれば、打ち合いを続けることができるでしょう。

一方で、手首の固いお子さんに多いのが、うちわを上からバシッと打ち下ろすような、力まかせに叩きつけるような動き。

なぜなら、
・四肢を動かす時は、力いっぱい動かす方が簡単で、そっと動かすのは難しい
・腕を動かす時は、振り下ろす方が簡単で、振り上げるのは難しいことが多い
といった発達の特徴があるからです。

上からうちわを叩きつけてしまう場合は、お子さんにうちわを水平に構えてもらい、大人がふわっと風船を投げかけて、下からポンと打ち上げる動きを練習してみましょう。
この動きは、手首に柔らかくスナップを効かせる練習になります。

慣れてきたら、
・一人で連続して打ち続ける回数を競う
・大勢で打ち合う
・相手が打ちやすいように風船を投げる・打つ
・複数の風船を打つ(全ての風船が常に宙に浮いているように打つ)
などなど、楽しみ方を工夫できるといいですね。

手首の柔軟性や目と手の協応が高まるだけでなく、集中力や協調性も身につけられるのが、この遊びのいいところです。

身近な素材で、室内で簡単に遊べますので、ぜひお試しください。
雨の日の室内遊びにもお勧めですよ♪

それでは、また!

55レッスンでは、毎月の通信指導を通して、担任がお子さんの発達段階に合わせた日常生活のアドバイスも行います。
詳しくはHPをご覧ください。

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