病気や体調不良で子どもの世話ができない!~もしもの時のために行っておきたいこと

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こんにちは、四谷学院の発達障害児支援士、発田です。

新型コロナウイルスの感染が広まる昨今、
「もし自分が寝込んでしまった時、子どもはどうなるだろう?」
と不安に思われる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
ワンオペで育児をされている方ならなおのこと、お子さん一人にどこまで任せていいものか悩みますよね。

そこで今回は、もしもの時のために事前に行っておきたいことを「衣食住」にポイントを当ててご紹介していきます。

衣:着替えは必須

まずは、衣食住の「衣」です。
朝起きて、顔を洗って、歯を磨いて、着替えをする。
このサイクルの中で、お子さんがひとりでできることが1つでもあると、朝の支度がずいぶん楽になるかと思います。

特に、お子さんが園や学校に行く上で絶対に欠かせないのが着替えです。
保護者が寝込んでしまって動けないような時、着替えをひとりでできるようになっておけると安心ですよね。

あらかじめ上下のセットを着替える順番に重ねて用意しておくことで、普段からスムーズに着替えやすくなります。
はじめのうちは、着替えの最中にも「次はどうするんだっけ?」「靴下?ズボン?」といった風に声かけをして、お子さん自身で次の行動を考えてもらうとより効果的です。また、ちょっとしたことですが、脱いだ服をどこに置いておくのかを決めておくと、保護者が寝込んでしまった時にも部屋が散らかるのを防ぐことができます。

朝の支度に関する支援については、以下の記事も参考にしてみてください。
朝の支度がぐずぐず!子どもが一人でできるようになるには?
https://yotsuyagakuin-ryoiku.com/blogs/good-morning/

食:非常食は子どもの好きなものを

続いては、衣食住の「食」にあたる備えです。
寝込んでしまって動けないとき、台所に立って料理することはむずかしいですよね。そんなときは出前もいいですが、お店を探して、電話して、届いたら玄関まで受け取りに行く……というのも、なかなか大変なものです。

そこで、お子さまにはレンジでチンする方法をあらかじめ伝えておくことをおすすめします。電気ケトルがあるご家庭は、合わせてお湯の沸かし方も伝えられるといいでしょう。その場合は、やけどには注意するように、保護者と一緒に何度か練習しておけると安心です。

最近は、栄養がしっかり取れるレトルト食品もたくさん売られています。レンジやお湯で温めるだけの食品を、いざというときのためにいくつか常備しておけるといいですね。

ポイントは、非常食はお子さんの好きなものを準備しておくことです。

好きなものだと、保護者が食事を作れない時にも、進んで食事の準備ができるようになります。また、ひとりで食事をするときは、紙コップや紙皿を使うように伝えておくと、洗い物の手間を省くことができますよ。

住:安心快適におうちで過ごすために

最後は、衣食住の「住」です。

感染症の場合、保護者が自分の部屋から極力出ないようにする必要も出てきます。
そんな時に意外と盲点なのが、鍵を閉めるという動作です。

そのため、家を出る時と帰ってきた時は鍵を閉めるという習慣を、普段からお子さまと一緒に身につけておけると安心です。地域差などもあるかと思いますが、「鍵を閉める・開ける」という動作を教えておくことは、お子さんの防犯意識を高めることにもつながります。

最後に・・頼れる先を増やしておく

ここまで、保護者が寝込んでしまって動けないような事態に備えて、お子さん自身ができることを<衣食住>にポイントを当ててお伝えしてきました。

そうは言ってもやはり、お子さまひとりでできることには限度があります。

場合によっては、保護者がまったくお子さまの育児にかかわれないような事態が起きるかもしれません。そうした緊急事態に備えて、家族以外にも頼れる先を探しておくことをお勧めします。

医療機関や自治体から受けられる公的なサポートもあります。
地域によって様々ですので、必要に応じて登録しておけるといいでしょう。サポートの一例として、「援助を受けたい人」と「援助を行いたい人」をつなぐ、<ファミリーサポート>という事業があります。
詳しくは以下をご参照ください。

ファミリー・サポート・センターのご案内|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
ファミリーサポートセンター|女性労働協会 (jaaww.or.jp)

四谷学院では、お子さんの自立を見据えたライフスキルトレーニングをサポートしています。
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