こんにちは。
四谷学院の療育通信講座、ブログ担当のnecoです。
少しずつ年が押し迫り、秋の心地よさを楽しみながらも、街中にはどことなく慌しいような雰囲気が生まれつつありますね。小学校や中学校に通われているお子さんは、次の学年に向けて、学習内容がいよいよ深まってきた頃ではないかと思います。
たとえば小学校1年生の方は、たいていの学校では秋から漢字学習が始まります。小学校2年生の方は、秋から九九の学習が始まるでしょう。(※上記は普通学級の一般的な例です。学校によって進度や学習順には差があります。)
このように、秋以降の学習は、次年度に向けてこれまでよりも抽象度・難易度の高い学習課程に触れることが多くなります。お子さんも学習に難しさを感じることが増え、時には全体から取りこぼされてしまうことも。保護者・指導者の適切なサポートが何より大切な時期だといえるでしょう。
そこで今回は、新年度の学習を円滑にスタートするために、今から身につけたい学習サイクルについてご紹介します。
進捗状況をチェックしよう
一人で学習できているように見えるお子さんでも、思いがけないところでつまずき、それを誰にも言えないでいることもあります。時々、保護者がノートやドリルなどを確認して、お子さんの学習状況をチェックしてあげるとよいでしょう。
■ 言えば解決策が見つかるかもしれないことに気付かない
■ 言うと叱られる(と思い込んでいる)、恥ずかしい など
適切なフォローアップをしよう
もしもお子さんが学習に難しさを感じていたり、遅れを一人で取り戻せない様子だったりする場合は、学校と家庭とで協力して、大人たちがフォローアップしてあげられるとよいでしょう。
課題を細分化して指導する
「今、できていないこと」の前には、必ず、そこに至るまでの段階があります。学習面では特にそれが明確です。
たとえば文字が読めなければ本は読めませんし、1桁の計算ができなければ2桁の計算はできません。「今、できていないこと」の前の段階に何らかのつまずきがあるからこそ、「今、これができていない」現状があるのだと考えましょう。
たとえば作文が書けないお子さんには一行ずつの短文作成から、計算が苦手なお子さんには繰り上がり・繰り下がりの計算の確認から、といったように、「今、できていないこと」の前の段階を一つひとつ探って、どこでお子さんがつまずいているかを確認してあげましょう。
つまずきが見つかったら、その前後の課題から学習をやり直していけば、きっとまた一歩ずつ前に進んでいくことができます。家庭だけで課題の細分化が難しい場合は、学習塾や通信教育など、教育の専門家の力を借りるのもよいでしょう。
予習を行う
予習は、内容を全て理解することだと思っている方が意外に多いのですが、このお考えは間違いです。内容は授業で教わるのですから、事前にわかっている必要はありません。
予習で大切なのは、「どこがわかっていて、どこがわからないのか」を把握することです。
どこがわからないのかが自分でわかっていると、授業で先生の話を聞く時も、そのポイントに意識を集中することができ、時間にメリハリが生まれます。教科書を読んで、わからなかったところに目印をつけておくなどすると、より授業に集中しやすくなるでしょう。
時間がなければ、教科書をざっと読むだけでもOKです。内容を少しでも知っているかいないかで、学習効率は全く異なります。
一度でも教科書を読んでおけば、知識を拾うためのアンテナができ、授業で聞いた内容が頭に引っかかりやすくなるので、ぜひ気軽に「予習」を実践してもらえればと思います。
復習を行う
余裕があれば、授業の後に家庭で復習をしましょう。できれば、親御さんとご一緒に学習することをお勧めします。
復習時は、今日学んだ内容の全てを覚えようとしなくても構いません。大事なポイントだけを抑えられていれば、それでよしとします。
お子さんの得意・不得意、どこでつまずいているか、学習時の態度など、親御さんにとってもたくさんのヒントが得られるのが親子で取り組むメリットですね。
無理なく、楽しく学ぶ
ここまで、新年度の学習を円滑にスタートするために、今から身につけたい学習サイクルについてご紹介してきました。
お子さんの発達段階や学習状況に応じて、お子さんが無理なく学びを深められるようにサポートしてあげられると嬉しいですね。
「そうは言っても、我が子に合ったサポートとはどんなものなのか?」
「両親が共働きで、子供に合わせて学習内容を組み立ててやる時間が取れない」
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このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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