【発達支援】スクールカウンセラーってどんな人?何を相談できるの?【学校生活の悩み】

※この記事は約4分で読めます。

こんにちは、55レッスンの生田です。

お子さんの小学校や中学校に、スクールカウンセラーと呼ばれる人はいますか?
子どもの心をケアする人として、なんとなく存在は知っているけれど、実際にはどんな仕事をしているのか分からない……という方も多いかもしれません。

スクールカウンセラーは学校教育において、今や欠かせない存在になっています。
その役割を正しく知っておくことで、今後、お子さんや保護者様自身が困ったときに力になってもらえるかもしれません。

そこで今回は、スクールカウンセラーの仕事について、「誰の」「何を」「どのように」ケアしているのかに焦点を当てながらご紹介をしていきます。

スクールカウンセラーの利用対象は?

スクールカウンセラーを利用できるのは、どんな子どもたちでしょうか。
最初に思い浮かぶのは、不登校やいじめの問題を抱えている子ども、発達に遅れのある子どもなど、「今まさに問題を抱えている誰か」かもしれませんね。

しかし、実際にはスクールカウンセラーは「問題を抱えている子ども」に限らず「学校にいるすべての子ども」の心理的なサポートをする役割を担っています。

また、スクールカウンセラーがサポートする対象は子どもだけではありません。
学校の先生や親御さん、そして「学校」という組織を含め、「学校にかかわる人全員」をケアする役割を担っています。

何ひとつ悩みをもたずに過ごしている子どもはいません。

学校生活においては、誰しも大なり小なり悩みを抱えています。
一見、手のかからない子どもであっても、スクールカウンセラーとのかかわりの中で解決すべき課題が発見されることもあります。
こうした理由から、スクールカウンセラーはどのような子どもであっても「援助が必要な存在」として平等に接することを求められます。

スクールカウンセラーに相談できること

スクールカウンセラーには、どんな相談ができるのでしょうか。

学習の遅れや友人関係、進路、自分のからだのことなど、子どもの悩みごとは多岐にわたります。
もちろん、自分の悩みをうまく言葉にできる子どもばかりではありません。
よくわからない不安や不満といった感情に一緒に向き合うのも、スクールカウンセラーの大切な役目です。

たとえば「成績が伸び悩んでいる」という相談があった場合、本当に勉強の仕方だけに問題があるとは限りません。
友人とうまくいっていないストレスが勉強に支障をきたしているかもしれません。
あるいは、家にひとり部屋がなくて集中できる場所がないことが原因かもしれません。

このように、スクールカウンセラーは子どもが話してくれる悩みを面としてとらえるのではなく、学校での友人関係やご家庭での様子など、子どもを取りまく環境との相互的なかかわりを考慮しながらケアをしています。

保護者や先生には専門的な援助を

子どもへのかかわり方に悩む先生や親御さん、管理職には、より専門的なアドバイスがおこなわれます。

たとえば担任の先生には「授業中に指名しても上手く答えられない子どもへの声かけの仕方」
保護者には「家庭で会話を増やすための家事分担」
管理職の方には「修学旅行の適切な時期」
など、それぞれの立場で最適なアプローチができるようにアドバイスをします。

そして最終的には、先生や保護者と協力しながらスクールカウンセラーがいなくてもうまくいく状態を目指しています。

スクールカウンセラーは伴走者

先生と子どもの関係性は「教える側」と「教わる側」という風に、上下関係がはっきりとしています。
しかし、スクールカウンセラーと子どもには上下関係、つまり「タテの関係」はありません。

悩みを共有し、話し合う中で、子どもの自己理解を深めていくという「ヨコの関係」を目指します。
信頼できる大人と真剣に苦悩を分かち合うという体験を通して、子どもたちは学校の中に安全で秘密を打ち明けられる場所があることを知っていくでしょう。

一人で抱え込まないために~まとめ~

ここまで、スクールカウンセラーの役割についてお話してきました。
スクールカウンセラーがどんな存在かを知ることで、より身近に感じることができたのではないでしょうか。

“何かあった時に相談にのってもらえる第三者”として、その存在を心にとどめておくと、保護者様もお子さんも安心して学校生活を送れるかと思います。
お子さんにはあらかじめ「先生や親以外の大人に相談したいことを聞いてもらえる人」として、スクールカウンセラーの存在を伝えておけるといいですね。

 55レッスンでは、療育のプロが担任として付きます。   
毎月レポートを通してお子さんや保護者様が困っていることをヒアリングし、それに対してアドバイスをお届けします。
担任との二人三脚で取り組む家庭療育の55レッスン、詳しくはホームページをご覧ください。

コメント