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何歳から始める?発達障害児のライフスキルトレーニング 将来の自立を見すえる

  公開日:2021/07/07
最終更新日:2021/07/06

※この記事は約5分で読めます。

こんにちは、発達障害児支援士の発田です。

「子どもの療育はいつから始めればいいだろうか?」
というご質問をよくいただくのですが、早期療育という言葉がある通り、働きかけは早ければ早いほどいいとされています。

「では、ライフスキルトレーニングはいつから始めればいいだろうか?」
というご質問も出てくるのですが、こちらも早くから始めていただくことで、メリットがたくさんあります。

今回はライフスキルトレーニングをいつから始めるか?についてお話していきます。

いつまでに始めるか?

最初に・・・
ライフスキルトレーニングにはいろいろある
ということをお伝えしたいと思います。

「中学を卒業する15歳までに始めた方がいいですよね」という保護者の方もいらっしゃるのですが、それは人それぞれですし、トレーニングの内容によってはもっと早く始めた方がいいものやお子さんの発達によってはもう少し後になってからでも十分間に合うこともあります。

ライフスキルトレーニングとは?

ライフスキルとは、生活の中における基本的なスキルの総称です。
それらを身に付けていくための練習をライフスキルトレーニングと呼んでいます。

たとえば、排せつや食事と言った身辺自立に関わることもあれば、時間を守るとか手紙を書くといったことも、ライフスキルに含まれます。
トイレトレーニング中なのに「時間を守る」のトレーニングを始めるのはまだちょっと早いですよね?
なんとなく感覚的にそのあたりはお判りいただけるかと思います。

しかし、前段階としてやっておきたいことはあります。
たとえば、「歯磨き」を正しく教えるのはまだ早い時期だとしても、口の周りを触ったり口の中を他人に見せるといった段階を踏むと、歯磨きを教えるのがぐっと楽になるんです。
まだ歯磨きをできない時から取り組める「歯磨きのためのトレーニング」もあるわけです。

今困っていることに対応するのも必要ですが、これから子どもが困らないように今の内から準備していくという事前対応の姿勢が発達支援においては非常に重要になってきます。

つまり、こうした成長の見通しを持ってトレーニングを進めていくことが大切ということです。

○歳になったら始める、○歳までに始める、など数字を見るのではなく、お子様の様子を見ながら、できるところから始めていただくのがベストかと思います。

こちらの記事も参考になさってくださいね。

【発達障害児支援】ライフスキルとソーシャルスキルの違いは?

保護者のトレーニング

ライフスキルトレーニングは子どもだけが取り組むのものではありません。
家庭においては特に家族と一緒に取り組んでいただきたいものです。

理由としては主に2つあります。

(1)トレーニングの進め方を理解する必要がある
(2)子ども一人ひとり進め方が異なる
順番に見ていきましょう。

(1)トレーニングの進め方を理解する必要がある

発達障害のある子どもにとって、「見よう見まねで覚える」「なんとなく覚える」ということが難しい場合があります。
すると、丁寧に説明したり、子どもがよく見えるように工夫したりといったことが必要になってきます。

でもそのことを知らないと
「なんでできないの??」
「ちゃんとやりなさい!!」
と、つい言ってしまいたくなるんです…

私達が教えてもらったわけではなく、いつの間にかできるようになったことを子どもにわかるように教えるのはとても難しい!
教える方にも十分な理解や工夫が求められます。

親のためのトレーニングと言えば、ペアレントトレーニングが思い浮かぶかもしれませんが、ライフスキルトレーニングでは子どもへのトレーニングを通して保護者自身も成長していくことができます。

(2)子ども一人ひとり進め方が異なる

「障害特性」という言葉がありますが、その特性のあらわれ方は子ども一人ひとり異なります。
たとえばADHD、注意欠如多動性障害の特性は「注意欠如」「多動性」「衝動性」と言われていますが、3つ全部あったり1つだけ強かったりと色々です。
ですから、お子さん自身の特性に合わせてトレーニングの方法や教え方も工夫していかないと、うまくいきません。

さらにお子様は日々成長しています。以前はうまくいった方法が、使えなくなってしまう!なんてこともありますね。
(以前はほめれば何でもやってくれたけど、そのうちいくらほめても言うことを聞かない・・・なんていうのは<子育てあるある>だと思います)

ライフスキルトレーニングを始める時期~まとめ

トレーニングは、始めよう!と思った時がはじめ時です。

早すぎることや遅すぎることはありませんが、もちろん早ければメリットは多くなります。
お子さんの今できることから、「これならば、できるようになりそう」という目標を設定してトレーニングが進みます。
そのためには、「子どもの理解」が不可欠です。生活面のことを一番よく知っているのは、家庭で一緒に過ごす時間の長い保護者でしょう。

トレーニングのプロ、療育のプロはたくさんいらっしゃいます。
専門知識があると色々な工夫やテクニックが思いつくこともあるでしょう。
しかし、あなたのお子さんにとって、ベスト・トレーナーは一番近くにいるあなたです。

療育のプロの力を借りながら、あなたのお子さんのベスト・トレーナーを目指しませんか?

 

四谷学院では「子どもの発達障害」について子ども 保護者 支援者 それぞれの視点から多角的にサポートします。
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