前の記事 » 
次の記事 » 

発達障害の子どもさんの手指の使い方の練習方法3つ

  公開日:2017/06/23
最終更新日:2017/09/25

※この記事は約5分で読めます。

こんにちは。四谷学院の療育通信講座ブログ担当necoです。
 
今回は、身近なものを使った指先の練習方法をご紹介します。(^ ^)
 

指先を使うことは生活の一部

私たちの生活は、指先を使うことなしには成り立ちません。

鉛筆で文字を書く、箸を使ってご飯を食べる、ボタンやジッパーを留める、

本のページをめくる、歯ブラシで歯を磨く、お風呂で身体を洗う、などなどなど、

朝起きてから寝るまで、指先を使わない動作はほとんどありません。

指先がうまく使えないと、生活のあらゆる場面で不便が生じます。
 

 

指先を動かすのは高度な技術

ところで、人の身体の動きは、中心に近いところから外側に向けて発達していきます。

たとえば腕~手の動きで言うと、

まずは胴体を動かせるようになり、

次は肩関節を動かせるようになり、

次は肘を、そして手首を、最後に指を、動かせるようになります。

指の動きは、発達段階の一番最後で、最も(順序として)高等な動きです。
 

 
私たち大人は、自分の指を動かすことがそれほど難しいことだとは思っていません。

ですから、小さな子どもが指先をうまく使えないと、

つい不器用さを叱ったり、急いで練習しようとしたり、しがちなのですが、

指先の練習を始める前に、お子さんの発達段階がそこまで到達しているかどうか、

ぜひ注意深く確認してあげていただければと思います。
 

指先の練習は発達段階を確認して進めましょう

これからご紹介する手指の使い方の練習方法は、

お子さんの発達段階が指先を動かすところまで進んでいることを前提としています。

もしお子さんが、鉛筆やスプーンを常に握り持ちで使っていたり、

折り紙をちぎったり折ったりせずにいつもグシャグシャと丸めて遊んでいたり、

お絵かきがグチャグチャ描きばかりだったりする場合(※)は、

指先の練習を始める前に、手首や肘を上手に使う練習をする方が良いかもしれません。
 

※ここに挙げた3つの例(握り持ち、折り紙を丸める、お絵かきがグチャグチャ描き)は、

指先が使えていないお子さんによくある行動の例ですが、

原因は必ずしも指先の使い方の苦手さだけではありません。

たとえば紙を丸めるガサガサした感触が好きでそればかりで遊んでいるといった場合も考えられます。

お子さんのご様子をよく観察してあげていただければと思います。


 

指先を使った練習方法3つ

それではここから、実際の練習方法をご紹介します。

お子さんが楽しめそうな活動があれば、ぜひご参考になさってみてくださいね。(^ ^)
 

練習その1 「サクサクつまようじ」

①食品トレーを裏返し、油性マジックで好きな絵を描く
②絵の輪郭線の上につまようじを刺す

★線のところどころに点を打っておくとつまようじを刺す目安になりやすい
★好きなアニメキャラクターなど、ご本人が興味を持つ絵柄がお勧め
(ただし線が複雑すぎる絵はつまようじを刺すのが難しくなるので注意)

つまようじを刺す感触が楽しい遊びです。

指先でつまようじをつまみ、一定の力を込めてトレーに差し込むことが指先の練習になります。
 

練習その2 「モールで照る照る坊主」

①ティッシュペーパーを1枚丸める
②もう1枚のティッシュペーパーを広げ、中央に①のティッシュペーパーを載せて包み、照る照る坊主の形にする
③照る照る坊主の首をモールで固定する

★油性ペンで顔を描いたり、タコ糸をつけて吊るしたりしても楽しい
★手順を踏んで製作を進めることが難しい場合は、できるところだけお子さんに作業をお願いし、残りは大人が製作しましょう

モールの操作が指先の練習になります。

ギュッと縛らなくても、何となく巻きついていればティッシュを留められるため、力が弱いお子さんでも作品を完成させる達成感を味わえます。
手の使い方が上手な子は、照る照る坊主を片手で支えて、片手でモールを巻くことにもチャレンジしましょう。
 

練習その3 「とんかちトントン」

①厚めのコルク板、長めの釘、厚紙、木製のトンカチを用意
②厚紙を好きな形・大きさに切る
③コルクの上に②を置き、釘で軽く押さえ、トンカチで打つ

★四角と三角の厚紙を組み合わせて家の形を作るなど、デザインを考えるのも楽しい
★長めの釘のほうが打ちやすいが、コルクを貫通する可能性がある。コルク板を数枚重ねると良い

厚紙を釘で打ちつけ、模様を作る遊びです。

本物の釘とトンカチを使うため、大人っぽい遊びを好むお子さんにお勧めです。
誤って手を打たないよう、よく注意して見守ってあげてください。
コルクと厚紙なので、力はあまり要りませんが、左右の手で別々の動きをし、それぞれ適切に力のバランスを取るのが難しいところです。
慣れるまでは、大人が釘を支えるのを手伝うのも良いでしょう。
 

 
指を使うのが苦手なお子さんは自分から積極的に指を使おうとすることが少ないので

ぜひ大人の方が積極的に働きかけて、

楽しい活動の中で指をたくさん使えるように仕向けてあげてくださいね。
 
それでは、また!
 

 
55レッスンのA~C段階「かず・ちえ」の科目では、塗る・描く・折る・切る・貼る
について、段階的に練習していきます。
 
四谷学院療育55段階プログラム
資料請求はこちらから

 

 

前の記事 » 
次の記事 » 

 

同じカテゴリの記事を見てみる  学習支援  

 

感想をお寄せください

個別のお返事はいたしかねますが、いただいたコメントは全て拝見しております。今後の記事作成の参考にさせていただき、より一層あなたのお役に立つ情報発信を目指します!
療育講座へのお問い合わせはお電話(0120-428022)もしくはWEBフォームにて受け付けております。
コメント内容をメルマガやブログで掲載させていただくことがございます。掲載不可の場合はその旨をご記入ください。

このページの先頭へ