こんにちは。四谷学院の高野です。
四谷学院では「発達支援」の講座を2つ開講しています。
1つが、療育55段階プログラム(55レッスン)、
家庭療育の教材で、ご家族がおうちでお子様と一緒に楽しく療育できる通信講座です。
もう1つが、発達障害児支援士資格認定講座です。
名前の通り、資格認定講座です。主に保育園・幼稚園、小学校や施設など、子どもとかかわるお仕事をされている方のための発達支援のスキルアップを目指しています。
もちろん、パパ・ママのお役に立つと思います。
この記事では、「発達支援スキルは、クラス全体の運営や子育てに役立つ」ということをお伝えしたいと思います。
この考え方を知っていれば…
「発達障害児支援士」の講座は、動画で学ぶ通信講座です。実は、この動画はこの講座にかかわるスタッフにも、見てもらっています。教材の制作・開発や広報にかかわるスタッフ以外にも見てもらっているんです。
スタッフの反応はそれぞれですが、子育て世代のスタッフからは
「この知識、親としてももっと早く知りたかった!」
という声を圧倒的にたくさんもらいました。私もその感じた一人です。
この考え方を知っていれば
「子どもを必要以上に叱ることなかったのに」
「もっと褒めて、もっとあったかく接してあげられたのに」
今更なのですが、強く思います。
もちろん、今知ることができて本当に良かったな、とも思います。
今からでも全然遅くない!とも思います。
「この動画を見て子どもへの接し方が変わった。そしたら子どもも変わった!」
と言っているスタッフがいました(驚)。ほんのちょっぴり、動画を見ただだけなのですが、それでも「へ~~~!!」と大きな感銘を受けたとのこと。すぐに家で実践できる、というのもすごいところだと思います。
特別なフォロースキルではない
私は、普通の子育てと、発達障害のある子どもを育てるのは、全然違う!と思っていました。
そういう面もあるのかもしれません。
でも、この講座で学べることは
発達障害じゃない子どもや、クラス全体の運営に役立つことが多いんです。
「発達障害の子どもために」と思って学ばれるかも多いと思うのですが、
約6.5%の特別な支援を必要としている子どものためのフォロースキルを学ぶだけのではない!
全ての子どもたち、そして大人たちに役立つスキルを学べる!
ということは、声を大にしてお伝えしたいと思います。
事前準備が大事
発達支援スキルは、クラス全体の運営や子育てに役立ちます。
ここでは1つだけご紹介しようと思います。
それは、いろいろな「事前準備」の中でも
「見える化」です。
情報を見える化する
子どもは、大人に比べて集中力が続きません。
あるいは、障害特性によって、集中力が続きにくい場合もあると思います。
そんな時に「視覚化」つまり、「見える化」が有効です。
先生や保護者のお話を聞いているだけでは
「何をすれば良いかわからない」
「今、何をすべき時間なのか、わからない」
という状態になりがちです。
すると、言ったとおりに行動できない、集団行動に上手く乗ることができない、ということになって、また叱られてしまうかもしれません。
「見える化」をいう考え方のチャンネルで考えてみます。
指示を見える化して伝える方法として・・・
・やることリストを作る
・手順表を作る
・絵や写真で指示を出す
こんなアイデアが出てくると思います。
「今はここだよ」とマグネットを貼ったり、あるいは終わったものから消していったり・・・
行動や手順、見通しなどを「見てわかるようにする」というのがポイントです。
「今なにをすべき時間か」「これから何が起こるのか」
お子様が把握することができれば、不安を感じることなく、やるべきことに集中しやすくなります。
見える化することで
・見通しが持てる
・今やることが明確になる
・達成感が持てる
という、いいことばかりなんです。
学校や園での集団生活の場面でもそうですが、家庭でも応用できそうですよね。
事前準備と心の余裕
「見える化」のためには、事前の準備が必要です。
黒板に貼るマグネットシートを作ったり、そもそも今日のカリキュラムも決めないといけません。
絵や写真だって、その場で準備するのは難しいでしょう。
でも、事前に準備をすることによって、行き当たりばったりの指導ではなくなります。だから、困ったことが起こる可能性も低くなります。
さらに、先生や親という指導する側に心の余裕が生まれます。
心に余裕がなくなると、イライラしやすくなりますし、焦ってしまいます。そんな先生や親の不安や不満は、敏感な子どもたちに筒抜けです。
相互にいい影響を与え合えるように、指導者の心の余裕はものすごく大事です。その心の余裕を生むのも「事前準備」なんです。
まとめ:学校でも家でも役立つ発達支援スキル
発達支援の考え方は、発達障害のある子どもたちのためだけのものではありません。
ほかの子どもたちにも役立つし、指導者にも役立ちます。
知識や実践例が「わかる」ことの効果は、発達障害のある子どもだけではなく、クラス全員、そして指導者同士に波及します。
発達支援のスキルには、発達障害のある子だけに限定されない「大きな力」があるということを知ってほしいな、と思います。
もっと指導スキルや具体例が知りたい方は、ぜひ「発達障害児支援士資格認定講座」をご受講ください。
あなたの視野が広がり、子どもたちへの指導にもたくさんの選択肢が生まれます。
このブログは、四谷学院「発達支援チーム」が書いています。
10年以上にわたり、発達障害のある子どもたちとご家庭を支援。さらに、支援者・理解者を増やしていくべく、発達障害児支援士・ライフスキルトレーナー資格など、人材育成にも尽力しています。
支援してきたご家庭は6,500以上。 発達障害児支援士は2,000人を超えました。ご家庭から支援施設まで、また初学者からベテランまで幅広く、支援に関わる方々のための教材作成や指導ノウハウをお伝えしています。
このブログでは、発達障害のあるお子様をはじめ保護者の方やご家族、支援者の方が笑顔で毎日を過ごせるよう、療育・発達支援のヒントを発信していきます。
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